- 安芸の宮島 投稿者:讃岐名物かまど 投稿日:05月01日 03時40分
- 先日安芸の宮島いった折、あの有名な海の中にある鳥居が両部鳥居であることにちょっとびっくりしました。確かに別当は真言宗のお寺ではありましたが、なぜという気持ちは変わりませんでした。
本日NHKを見ていてそれが解決しました。どう言うことかといいますと、平清盛が夢で空海より、安芸の厳島神社を祭りなさい、といわれたからだというのです。それで密教色のある両部鳥居なんだと納得しました。ちなみに両部とは金剛界とたいぞう界です。 今回町石道を歩きますが、途中に二つ鳥居があります。確かこれも両部鳥居だったかと思います。丹生津姫、高野明神とも真言宗とは密接な関係がありますので、当然と言えば当然。両部神道では丹生津姫を金剛界の大日如来、高野明神をたいぞう界の大日如来にしています。 丹生津姫神社の四社の中に厳島明神が祭られています。確か鎌倉時代に勧請したものだったと思います。経緯は分かりませんが、平氏が祭った神を祭っている丹生津姫神社を源氏である北条政子やその孫は力を注ぎ、丹生津姫神社は隆盛を極めました。こういう見方もなかなか面白いものですよ。 余談ですが、よく似た話で、高野山には織田信長の墓の近くに明智光秀の墓があるとか。面白いですね。
- かまど様 投稿者:のりちゃん 投稿日:05月01日 17時30分
- 金剛と胎蔵については、密教では重要なんでしょうね。
「空海の風景」で読んだんだけど、ちゃんと頭に入ってません(^^ゞ 丹生津姫命が金剛界の大日如来なんですね。 確か、両界の曼荼羅はかなり赴きを異にしましたよねぇ・・・。 平清盛の夢で、空海が「厳島神社を祭れ」と言ったというのは面白いですね。 現在でも、密教の行が行われているということですが、清盛の時代から、空海と厳島神社の関係がかなり密接だったということでしょうか。 厳島神(市杵島姫命)と、丹生津姫の関係も興味深いですね。 二神とも、水と真言密教にご縁の深い女神。 かなり深いご縁を感じます。 安芸の厳島神社では、丹生津姫はお祀りされてないんでしょうか? 丹生津姫神社の厳島明神を勧請したのが、源氏の人々かも?・・・と想像すると、かなり面白いですね。 北条政子という人物も興味惹かれる女性です。 今、古典太平記(当然現代語訳)を読んでいるのですが、太平記の時代、足利は北条に好きなように使われています。 北条がここまで力をつけた背景には、政子の力も当然なにがしかはあったでしょう・・・。 で、高野山の信長の墓と光秀の墓ですけど・・・。 信長の骨って、見つかってないですよね。きっと。 本能寺でいろいろな人の骨とごっちゃになってると思います。 ということは、墓の中には何が入ってるのでしょう。 そして、建立したのは誰でしょう? 光秀公が天海僧正になったという噂がありますよね? ふ、と。 信長公の墓を建立したのは、天海僧正となった光秀公・・・などと思いついて、一人で噴き出してしまいました(笑) 歴史は面白いですね。
- のりちゃん様 投稿者:讃岐名物かまど 投稿日:05月02日 01時20分
- >空海と厳島神社の関係がかなり密接だったということでしょうか。
そうかも知れませんね。私も丹生津姫神社に厳島明神が勧請された年代をはっきり覚えていないので申し訳ありませんが、行勝上人という高野山のお坊様が気比明神と一緒に勧請したようなのですが。 >安芸の厳島神社では、丹生津姫はお祀りされてないんでしょうか? どうなんでしょう?丹生津姫神社のこれら4神を四所明神と言いますが、宮島に四の宮ってあるんですが、これがそうかなあと思って見に行きましたが、小さくて何も書かれていなかったので分かりませんでした。 >信長の骨って、見つかってないですよね。きっと。 そうですよねー!紀伊半島(高野、熊野、吉野)の風習として死者の骨の一部、つめ、髪の毛などをお山に持っていくのですが、これが高野山の納骨信仰のルーツなんですが、これから考えると骨でなくてもいいんです。本能寺以外の所で髪の毛なんかが残っていればそれでもいいわけなんですが。まあ、普通は残ってないですよね。 >墓の中には何が入ってるのでしょう。 全然話変わりますが、のりちゃん様墓には何か入っているものと決め付けておりませんか? 私の地元では両墓制といって、人を埋めた墓と、その後つくる「むせ(無施?)」という、形は通常の石の墓ですが何も埋めない墓を作ります。これに骨を高野山の菩提寺に弔うわけですから、和歌山では一人亡くなれば大変なんです。 >光秀公が天海僧正になったという噂がありますよね? ありますね。私は光秀の弟説の方が可能性高く思っています。
- かまど様 投稿者:のりちゃん 投稿日:05月02日 21時14分
- 厳島神と一緒に気比神ですか・・・。
私まだ、気比神を主にお祀りした神社に、一社も参拝したことないんですよね・・・。 だから、気比神については、何もピンとこなくて当然なのかもしれませんが・・・ 厳島神と気比神の顔合わせは、珍しいような気がします。 で、紀伊半島の風習では、骨ではなく髪の毛や爪をお山に持っていくんですね。 時代劇なんかを見てると、骨ではなく髪の毛を形見にしているシーンがよく出てきますから、結構髪の毛は残されてるものかもしれないですね。 まぁ、信長に関して言えば、本能寺と一緒に燃え落ちたのならば、髪の毛や爪は骨以上に残ってないと思うけど(^^ゞ でっ!!! 骨の入ってない墓ってのもあるんですね!! 知らなかった!! ほれ、戦争の時でも、「遺骨」は、遺族のところに送られたじゃないですか。 で、「ほんまにこれが夫の骨なのか?」という疑念を持ったなんて話も聞くもんだから、 日本人の精神として「骨」は、かなり重要なファクターだと思ってたんです。 だから・・・「人を埋めた墓」の他に、お山に骨を納める・・・までは、わかるとして、それに加えてまだ、無骨の墓を作るというのは、何か深い意味がありそうに思いますね。 しかし、こないだ石屋さんの前を通ったら、墓石って、むちゃくちゃ高いんですよね(^^ゞ それを2つも調達するなんて・・・。 ほんま大変(T_T) 名古屋では、娘3人で家つぶれるとか言うらしいですが(つまり婚礼費用がばか高い)、 和歌山は、葬儀費用がかかるのか。 なんか、泣きっ面に蜂という気がする(^^ゞ
- のりちゃん様 投稿者:かまど 投稿日:05月04日 11時51分
- >で、紀伊半島の風習では、骨ではなく髪の毛や爪をお山に持っていくんですね。
「骨ではなく」ではなく、骨の場合もあれば、髪の毛や爪の場合もあると言う事です。織田信長も、本能寺の変がある前に散髪してたら残ってるかも知れませんよー。他人の髪の毛も混ざって・・・。 >無骨の墓を作るというのは、何か深い意味がありそうに思いますね そうですね。山独特の何かがあるのかも知れませんね。斜面が多くて墓がたくさんつくりにくいとか。そりゃないですね。(笑) >それを2つも調達するなんて・・・。 ぶぶー。1つだけです。石をたてるのは「むせ(無施?)」と呼ばれるお墓だけ。むせはご先祖さんの墓もあります。骨を埋める墓はその地域で亡くなったら埋められていくので、いっぱいになったら、また最初の墓(長年で風化してます)を掘り返します。この墓では墓石は立てません。亡くなって数年後むせに墓石を立てたら、それ以後はむせに参ります。 神主さんはそういやあ昔は墓を作ると言う風習はなかったんですかね。うちは江戸時代後期以前は墓自体ないですもんね。って言うか、墓石を立てること自体いつから始まったかというのもありますけどね。
- かまど様 投稿者:のりちゃん 投稿日:05月04日 18時21分
- あぁ、骨でも髪でも爪でも良いんですね。
しかし、髪の毛はわかるけど、爪は保存しておくでしょうか??? そういや、昔の人ってどうやって爪切ってたんでしょうね? 今は便利な爪きりがあるけど・・・まさか刀で切ってたんでしょうか(T_T) こわ〜〜〜っ(>_<) 信長の墓に何かが入ってるとしたら、生前に切った髪の毛の可能性が高そうですね。 >斜面が多くて いや、結構あるかも。 風水なんかも、実際科学的な見方をすれば、かなり合理的だって言いますよね。 お墓なんかの、一見迷信じみたものほど、科学的に叶ってるのかもしれませんよ。 しかし・・・一度骨を埋めたところをまた掘り返すっちゅうのは、何気に勇気がいるような気がする ・・・(^^ゞ 万が一、されこうべが「ごろんっ!」と出てきたらどないします?? どどどど、ど、どど、どないしますっ!? ご先祖様の骨とはいえ、「んぎゃっ!」くらい言ってしまいそうな気がしますだ。 で、墓石の歴史ですけど、確かに、「石」で墓を造るようになったのは、そんなに古くないような気 がします。 「首塚」とかそういうものが変形したんでしょうかね??
- のりちゃん様 投稿者:かまど 投稿日:05月04日 22時56分
- >万が一、されこうべが「ごろんっ!」と出てきたらどないします??
>ご先祖様の骨とはいえ、 私もそれを心配したんですが、掘った事あるんですけど骨はかけらもありませんでした。まあ、田舎ですしね、そんなたくさんは亡くならないですし、30〜40人分の広さですから。風化するのかなあー。 それと、ご先祖様の骨だけじゃないですよ。その地域の人が皆入るわけですから。他人の墓を掘るんですよ。怖ーっ。
- かまど様 投稿者:のりちゃん 投稿日:05月05日 05時34分
- んぎゃ〜、地域の方の骨が出てくる可能性も?
いや、だって、古墳掘ったら人骨が出てくることあるじゃないですか。 古墳の骨が残ってるんですよ?? 風化ったって、そうそう簡単にはならない気が・・・。 和歌山の土は、特別のバクテリアが多いのかなぁ? そういえば、以前、トリビアの泉で、もぐらの分布図を映してたんですが、 フォッサマグナ以東は、なんとかモグラ。 以西は、かんちゃらもぐら。 とやってました。 フォッサマグナ以東は、土壌が粗いか細かいか、なんかで、西のモグラは進出できないんだとか。 でもなぜか、紀伊半島は、なんとかモグラでした。 紀伊半島の土壌は、ちょっと違うのかも。
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