benkyou

木葉神社

koba




  祭  神:木花開耶姫命
  説  明:「日本の神々」(白水社)によると、
      「『大和志』が『在雲梯村今称川股八王子』と記すように、同じ
       高市郡の式内社『川俣神社三座(並大。月次新嘗)』に比定さ
       れている。」
       とあります。
  住  所:奈良県橿原市雲梯町初穂寺
  電話番号:
  ひとこと:ある日、のりちゃん夫婦は、橿原市あたりを、ドライブしてい
       ました。

      「この辺りに神社ないんか?」
       のりちゃん夫は、のりちゃんの神社参拝・探検に協力的なので、
       いつもこういう質問をします。

       のりちゃんも、夫婦でドライブへ行く時は、必ず地図を持って
       いますから、すぐに、地図を開きました。

      「・・・・・ぶっ!!」

      「なんや?」

      「変わった名前の神社があるわ」
      「どんな名前や?」

      「おおわざじんじゃ」
      「大技??相撲か?柔道か??」

      「さぁ〜〜〜。でも、『わざ』が、『技』じゃなくて、『業』や
       ねん」

       ・・・・・勘のよい方は、もうお気づきでしょう。

      「武術関係の神様って珍しいかもよ?武勲の神様なら、八幡様が
       有名やけど」
      「そやけど、相撲やったら、相撲の始祖・野身宿禰かもよ?」
      「行ってみる?」
      「行ってみる!!」

       連想は広がります。
       ・・・・・・・。
       鳥居にかかる注連縄、その下にある注意書き
      「この注連縄の縄は、両国国技館で使われた縄と同じものです」

       そして、境内には、土俵が。
      「ご自由にお取り組みください」というたて看板。

       十両以上お賽銭をすると、鰐口から垂れ下がる、
      「大入御礼」の垂れ幕。
       ・・・・・・・ん〜〜。
       なんて楽しそう♪

       高まる期待。

       鳥居が見えてきます。

       どきどき、どきどき・・・。

       あ、落ち着いた感じの、普通の神社でした。

      「いい感じの神社やね。名前から連想するのと違うね」
      「社名の由来はなんなんやろね?」

      「あ〜〜〜〜〜っ!!!」
       悲鳴をあげるのりちゃん。
       思わずかけよる、のりちゃん夫。
       そこには、
      「木葉神社」の文字が・・・。

       そう、地図は、
      「木」を「大」
      「葉」を「業」
       と誤植していたのでした。

       どっか〜〜〜ん!!!

       家に帰って、調べてみたら、この神社は式内社。つまり、10
       世紀に成立した、延喜式神名帳に記載されているほど古い神社
       なんです。

       とんでもない間違えられ方しはりましたなぁ。

       ご祭神の木花開耶姫命にも、「おおわざ」というお名前は、あ
       まり相応しくないようです。

       しかし、この辺りにご祭神:木花開耶姫命は珍しいかもしれま
       せん。

       でも、なにしろここは、神武天皇がご自分の宮を置いた、橿原
       です。

       木花開耶姫命は、神武天皇の曾祖母にあたりますから、不思議
       でもないのかもしれませんね。       

home 神社のトップに戻ります back