祭 神:大国主命 菅原道真公 説 明:境内看板には、 「明治43年(西暦1910年)、深谷神社などこの地域の神社を合 祀したもので、大国主命、菅原道真を祭神とする。この地には、も ともと楠本神社と呼ばれる社があったが、楠木正成が湊川で戦死し た際、この地の豪族松浦氏がこれを悼み、かたわらに楠神社を設立 したと伝えられている。深谷神社は、木積村の氏神であり、7世紀 に建てられた観音寺の鎮守として、祭られていたものと思われる。 拝殿の前に立つ2本の杉は『駒つなぎの杉』と呼ばれている。」 と記載されています。 住 所:大阪府貝塚市木積273番地 電話番号: ひとこと:境内の看板には、大国主命・菅原道真公だけしか触れられていませ んが、 素盞嗚尊、大己貴命、不都主命、秬神、福井神、一言主命他の神々 をも祀っておられるようです。 いろんな神様が祀られている、それだけたくさんの神社が合祀され たということでしょう。 さて、この神社はもともと「楠本神社」と呼ばれたということです。 楠木正成公は、人気のある武将ですね。 戦がうまい、アイデアがよい、そして、仁義に篤い。 彼は、自分の損徳ではなく、仁義の為に生きた武将である、という イメージが強くある武将で、彼の人気はそのイメージによるものが 大きいでしょう。 つまり、「品がよかった」のだと思います。 あと、もう一つ、彼は「生きた時代」がよかったというのもあるの じゃないでしょうか。 勝ったものが天下を取る時代にあって、活躍したことを書き残した 書物がない、もしくは後世、焚書されてしまったりしたとしたら、 負けてしまった側がいくら、「品のよい」武将であったとしても、 誰も知ることができないからです。 神話の時代、品がよかったために、負けてしまい、今では悪神扱い されている神様は思いの他、多いのではないでしょうか。 妖怪も、もともとその土地の神様であったのが、新しく勢力のある 神様がその地にやってきた結果、土地の神様を「妖怪」「悪魔」と したものなのではないか、という考え方があります。 品がよかった人物が、ちゃんと評価されて、こんな風にお祀りされ ている、それは、なんだか嬉しいことですね。