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山直神社

yamadai




  祭  神:天照大御神 天穂日命 速須佐乃男命 彦曽乃世呂命 事勝国勝長狭神
       佐依比賣命
  説  明:境内にある由緒書きによると、
      「当社は延喜式内社で昔時天穂日命の創立と伝えられる。
       文武天皇の時、小角五間に七間の神殿を造営、その後聖武天皇の時、
       行基上人奏上して、堂塔社殿を造営、応仁年中兵火に罹り焼失。
       その後、文禄三年ニ間四面の神殿を再造営する。
       慶長六年屋根葺き替え修繕をしたが建造物は従前のまま現存する。
       牛頭天皇を奉祀した延喜式内社波多神社を合祀。
       朝日山長光寺は当社の宮寺であったが明治維新後の神仏分離により
       分かれた。
       明治五年村社に列し、同四十年神饌幣帛料供進社に指定せらる。
       同じ四十四年奥の坊八百万神社と宇辻垣内市杵島神社を合祀し現在
       に至る。」
       とあります。
  住  所:大阪府岸和田市畑町3619
  電話番号:
  ひとこと:事勝国勝長狭神とはまた耳慣れない神様ですが、どういう神様かと
       言いますと、瓊々杵尊と木花開耶姫命の仲人をした神様なのだそう
       です。
      「都萬神社」の案内記には、「日本最初の正式な結婚式」と説明され
       てます。

       出雲の、素盞鳴尊と櫛稲田姫の結婚より早いということか、素盞鳴
       尊の結婚は「正式」ではなかったということか、どっち?

       ってなことは、まぁ、いいとしまして、この神様の別名は、なんと、
      「塩土翁命」なんです。

       中国の言葉で「月下氷人」って言葉がありますよね。仲人のことを
       指す言葉ですが。

       この「月下」というのは、月の明りの下で出会った老人が大きな袋
       にもたれていたのを見た「イコ」という青年が、中味を尋ねたとこ
       ろ、「男と女の縁を結ぶ赤い糸である」と言われ、次に、イコの未
       来の花嫁を予言した、という故事から来ています。

       ちなみに、「氷人」の方は、氷の下にいる自分と会話をする夢を見
       た人が夢占いをしてもらったところ、
      「氷の上は陽、下は陰である。つまり、結婚の仲立ちをすることを意
       味する」と告げられ、その通りになった、という故事から来ていま
       す。

       中国の「赤い糸を結ぶ老人」と、日本最初(?)の仲人をした塩土
       翁とは印象が重なりますね。

       彦曽乃世呂命は、すいません。全くわかりません。
      「ひこそのよろのみこと」と読むのでしょうか?
       それらしき名前も見つからないので、見つかったら、追記します。

       佐依比賣命は、市杵島姫の別名です。

       さて、最後に、天穂日命は、実は、天稚彦よりも先に出雲にくだり、
       やっぱりいつまでたってもさっぱり復命しなかった神様です。

       この神様が、稚彦のように殺されなかったのは、高天原からの使い
       に矢掛けたりしなかったことと、母親が、天照大神であったことが
       理由でしょう。

       ただ、この神の子孫が、相撲取りの元祖であり、殉職を廃して埴輪
       を埋めることを垂仁天皇に進言した出雲出身の力持ち・野身宿禰で
       あることを考えると、彼が復命しなかったのは、出雲で子供ができ
       てしまい、離れ難くなったからなのかも知れませんね。

       養蚕などの神様として信仰されています。

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