祭 神:天児屋根命 武甕槌命 経津主命 姫大神 説 明:境内案内板を転載します。 「天智天皇皇太子としてこの国におわします時、この地に天児屋根命を祭り給える神籬の跡と言い 伝う。 神護景雲二(768)年藤原田麻呂大宰大弐として大宰府に在りし時、大和国春日より、武甕槌命、 経津主命、姫大神の三柱をこの神籬に迎え併せ祀り、社殿を創建して春日大明神と称え奉る。 天正十四(1586)年島津勢の兵火にかかり、社殿、末社、宝蔵、古文書等一切が焼失した。 寛永四(1627)年知行領主黒田美作一成により社殿が再建された。その後元禄九(1696)年に改 築されて現在に至る。 鳥居は宝永七(1710)年黒田美作一利により奉納されたものである。 例祭 四月第三日曜日 春籠の祭 七月第三日曜日 夏籠の祭 十月第三日曜日 秋季例大祭(宮座) 婿押し祭り 一月十四日 重要無形民俗文化財(国指定)」 「春日の婿押し 婿押しは、数百年の歴史を経ると伝えられており、成人の日の前日の夜、春日神社氏子中、三期 組合が中心となって行う年中行事です。 前年に結婚した新郎・新婦を宿(公民館)で披露し、婿を拝殿と境内で『祝い歌』を歌いながら 揉み、最後に若水をかけて祝福する行事と、五穀豊穣と開運を願っての樽せり、さらに農村社会 のさまざまな伝承行事が複合された、全国的にも珍しい貴重な民俗行事です。 主な行事の順序と内容 1.左義長点火 2.宿の行事(花婿挨拶・花嫁熨斗出し・前酒・婿と婿抱きの盃) 3.樽せり 4.お汐井取り 5.婿押し(婿揉み) 6.若水祝い 7.千秋楽 春日市教育委員会」 住 所:福岡県春日市春日1丁目110 電話番号: ひとこと:婿押しの行事について読んでて、永井豪の漫画を思い出した方はいません? タイトルは忘れたんですが、村の若者が美しい花嫁を連れて帰ってくる話です。 村の男たちは「美しい花嫁じゃ」ととても歓迎してくれて、花嫁は「なんて親切な人たちだろう。 良い村に嫁げて良かった」と感動するんですが、結婚式の宴の後、村の男全員に輪姦されるとい う話ですね。 タイトルを調べたんだけど、見つからない。 キーワードが悪いのかなぁ……。 それはともかく。 永井豪はその漫画で、花嫁に泣き叫ばせてましたけど、100年くらい前ならば、花嫁の合意の下、 平和裡にそういう儀式が行われていたとしても……「しても」ですよ? 野蛮とは思わないかなぁ……。 性行為は愛でもあったけれど、娯楽でもあり、遺伝子を遺すための行為でもあった時代。 村で生まれた子どもは村人全員が責任をもって育てるという暗黙の了解があるのなら、あっても不 思議はないのかなと思いながら、祭りの写真を見てしまいました。 さて。 なぜだかわかりませんが、九州には天智天皇ゆかりの神社が多いそうなんです。 白村江の戦いの関係? まずは天児屋根命を祀ったというのですから、中臣鎌足も同行していた可能性はありそうですね。 奈良の春日大社は、まず武甕槌が元春日の主から土地を奪い、その後に天児屋根らがやってきてい ます。 出雲もそうですよね。 まず武甕槌が出雲の土地を奪い、その後に瓊瓊杵がやってくる。 それならばここ春日の地は、奪われたわけではないのかもしれません。 ただ、天智天皇と所縁の深い神社であり、春日系。 神護景雲二(768)年の創建なのに、延喜式神名帳には記載されてないみたいですね。 ふむ。