祭 神:飛鳥大神 説 明:境内案内板には、 「飛鳥戸神社は、飛鳥上の段の一角に鎮座する延喜式内の名神大社であ り、雄略朝に渡来伝承をもつ百済系飛鳥戸造一族の祖神である「飛鳥 大神(百済の王昆(こん)技王)」を祭っている。平安時代初期には、 子孫にあたる百済宿祢や御春朝臣たちの働きかけにより、貞観元年 (西暦859年)8月に無位から正4位下を授けられ、翌2年10月に 「官社」に列し、元慶4年(西暦880年)8月には春秋の祭礼費とし て神領田1町が支給されている。 現在の本殿は、南西の一間社檜皮葺の流造りで美しい姿を留めている。」 とあります。 住 所:大阪府羽曳野市飛鳥1023 電話番号: ひとこと:飛鳥という名前から、「奈良の神社?」と思われますか? 大阪の羽曳野にも「飛鳥」という地名はあるんです。 「近つ飛鳥」と一般に言われます。 奈良の飛鳥の方が、今は有名ですが、「遠つ飛鳥」と古来は呼ばれて いたようです。 どこから、近くて、どこから、遠いのか?というと、難波からなんだ そうです。 古事記の記載では、 「履中天皇の同母弟(後の反正天皇)が、難波から大和の石上神宮に参 向する途中で二泊し、その地を名付けるに、近い方を『近つ飛鳥』、 遠い方を『遠つ飛鳥』と名付けた」 と言われています。 さて、この神社は、飛鳥の産土の神とされ、祭神を「牛頭天皇」とす る説もあるようです。 牛頭天皇と、こん技王。もとは同じ神様だったのかもしれません。 この神社を訪れた時、大阪では珍しい雪がちらついていて、かなり寒 かったのですが、拝殿の中に入ると、不思議と温かく、居心地がよい 神社でした。