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伊勢豊受大神宮 外宮

isegegu





  祭  神:豊受大御神
  説  明:栞を引用します。
      「豊受大神宮(外宮)には、豊受大御神をおまつり申し上げます。第
       二十一代雄略天皇の二十二年(西暦5世紀)に天照大御神のご神慮
       によって丹波の国(今の京都府北部)から、この度会の山田原にお
       迎えしたと伝えられています。
       豊受大御神は天照大御神のおめしあがりになる大御饌(食物)の守
       護神であり、私たちの生活をささえる一切の産業をおまもりくださ
       る神様です。」
  住  所:三重県伊勢市豊川町279
  電話番号:0596−22−5545
  ひとこと:修学旅行の時は、内宮だけに参拝して、外宮には参拝しませんでし
       た。
       なんといっても小学校の修学旅行ですから、バスに乗せられての行
       動だけ。自由行動なんて許されなかったですから・・・と言い訳し
       とこう。

       なにしろ、「内宮」「外宮」と、言ってみれば、同じ神社の、相殿
       のような関係なのに、4キロほど離れてるんですもん。
       時間がない人は、内宮だけ参拝して満足しちゃうかも知れません。

       天照大神の「神慮」によって、もう少し、近場になさればいいのに。
       な〜〜〜んとなく、内宮と外宮の近隣の繁栄の仕方の違いに、不満
       を感じるのでした。

       さて、栞の説明によりますと、外宮の創立は、雄略天皇二十二年と
       ありますが、日本書紀の雄略紀二十二年には、外宮についての記述
       はありません。
       ただ、白髪皇子を皇太子にしたことと、そして、七月にはこんなこ
       とがあったようです。

      「丹波国与謝郡の筒川の人、水江浦島子が、舟に乗って釣りをしてい
       た。そして大亀を得た。それがたちまち女となった。浦島は感動し
       て妻とした。二人は一緒に海中に入り、蓬莱山に至って、仙境を見
       て回った。」

       浦島太郎ですね。
       外宮創建の年に、浦島太郎が、乙姫(亀姫)を娶ったというのは、
       なかなか面白い偶然じゃありませんか?

       伊勢の天照大神が、「台所」を得た年に、浦島子も奥さんをもらっ
       た、しかも、海から。蓬莱がある「海」から。

       本当は、何があった年なんでしょうね・・・。

       さてさて、雄略紀には、この伊勢に関連する記述が結構でてきます。

       雄略天皇三年のこと。
       伊勢の斎宮であった栲幡皇女が、廬城部連武彦に汚され妊娠した、
       と、阿閉臣国見が讒言したんです。

       当然、姫は、「知りません」と答えますが、とうとうある夜、姫は、
       神鏡を持ち出し、五十鈴川のほとりの人が通らないところを選び、
       鏡を埋め、首をくくってしまいます。

       天皇は姫がいなくなったのに気づき、闇夜を探しに出られるのです。

       すると、闇夜に虹がかかっています。
       川の上に蛇のような4〜5尺の虹がかかっていて、その虹の足元を
       掘ると、鏡がでてきたのでした。

       そして、その近くに皇女の遺体があったのです。
       皇女の遺体のお腹を裂くと水のようなものがあり、その中に石があ
       ったので、天皇は、皇女が純潔であったことを知るのです。

       ん〜〜〜。なんで腹に水があって石があったら、妊娠してないとい
       うことになるのか・・・。ちと謎ではあります。

       それにしても、斎宮が妊娠したという噂は、死にたいと思うほどの
       屈辱・・・というよりも、死んでお腹の中を見せるしか、雪辱の方
       法がないのでしょうか。

       でも、妊娠してるかどうか、10ヶ月も待てばわかるのに。

       そういう問題じゃないんでしょう。多分。

       だいたい、この雄略天皇は、和邇臣深目の童女が一晩で妊娠した為、
       その子を認知しなかったという話があります。

       でもって、生まれた女の子が天皇にそっくりなことに気づいた、側
       近の大目連に、
      「天皇は童女を一晩に何度呼ばれました?」
       と聞かれます。
       天皇の答えは、しれっと、
      「7回呼んだ」

      「それなら妊娠してもおかしぃないやんか!」
       大目連は、激ツッコミ。
       吉本まっつぁおな、コンビネーションです。
       あぁ、大目連にハリセン持たせたい・・・!!!

       つまり、この天皇は、一晩では妊娠しない、と考える人だったとい
       うことです。

       ですから、栲幡皇女が「妊娠した」ということは、武彦との仲は、
       一夜限りのもんじゃなかった。つぅ風に考えられたのかもしれませ
       ん。

       想像をたくましくすると、栲幡皇女と武彦がお互いに恋い慕いあっ
       てたのは事実かも知れません。
       でも、妊娠するような関係じゃなかったのかも。

       だとしたら、「あいつらできてて、妊娠までしてるねんでぇ」と、
       いわんばかりの、国見の讒言は、皇女には我慢できなかったかもし
       れないですね。

       しかも、恋人(?)の武彦は、自分に類が及ぶことを恐れた父親に
       よって殺されてしまっているのですから。

       あ?
       鏡でできた虹について言及しないのかって?

       ん〜〜〜。えと。
       鏡は、天照大神・太陽なわけですよね?
       太陽光が水辺に刺したら虹が出ることもありましょうや。
       別にねぇ・・・。

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