祭 神:鴨別雷神 説 明:上賀茂神社の祭神・賀茂別雷神と同一神です。 山城国風土記の逸文には、賀茂建角身命の娘、玉依日売が石川の瀬 見の小川で川遊びをしていた時に流れてきた、丹塗りの矢を持ち帰 って寝床の近くに挿しておいたところ、身籠もって生まれた神様と 書かれています。 賀茂別雷神の成人の祝いにと、八尋の家を造り、八戸を固めて、八 腹に酒を醸造して、人々をつどい集め、七日七晩の宴会をしたのち、 祖父が、『お前のお父さんにもこの酒をあげなさい』とおっしゃる と、賀茂別雷神は、お酒を持って屋根を突き抜け、天まで昇ってい ったのです。 そこで、この子の父は神様であることが分かったのだそうです。 そして、その父親神の名前は、火雷神であるということがわかった のだそうです。 住 所:兵庫県氷上郡市島町梶原字カモ440 電話番号: ひとこと:さて、この神社の祭神を調べ様・・・と、神社本殿を見ていると、 「加茂皇大神」という扁額がかかっていました。 加茂「皇」大神??? つまり、この神社の祭神は、加茂氏のうち、皇帝になった神様を、 お祀りしているということなのでしょうか? 家に帰って祭神を調べると、鴨別雷神。 鴨別雷神が皇帝になったという記述は、記紀にはありませんが、実 際のところ、どうなのでしょうか? 気になりますね・・・。 さて、上記の丹塗矢によって出産したお話は、いろんな神様のお名 前で語られています。 大三輪の大物主、そして、大山咋神。 ただ、大物主神だけ、ちょっとお話が違います。 大山咋神のお相手の名前も、玉依姫。 そして、相手が誰かは子供が成長するまでわかりません。 そして、子供が父親は「矢」である、と昇天するのも一緒です。 ただ、大物主神だけは、妊娠時に、正体がバレちゃいます。 お相手は、勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)。 生まれたのは、女の子。この女の子は、比売多多良伊須気余理比売。 神武天皇の皇后です。 おもしろいのは、生まれた時の名前は、「富登多多良伊須須伎比売」 と言ったのを、「富登(ほと=女性器のことですね)」というのを 嫌って改名したということでしょうか。 大物主は、その他にも、活玉依姫という女性のところにこっそり偲 んで行って、櫛御方という、大神神社の最初の神主=意富多多泥古 (おおたたねこ)の先祖を生んでいます。 こちらのほうは、活玉依姫の父親が、夜こっそり会いに来る大物主 命の袖に麻糸を縫い付けさせたため、正体がバレています。 プレイボーイも大変ですね(>_<)