祭 神:武甕槌命 経津主命 天児屋根命 比賣神 説 明:栞によりますと 「今から千二百年ほど昔の奈良時代、時の朝廷は各地方の氏族が信仰す る神々を廃せず、天皇自らが宮中で共にお祭りを奉仕されるという世 にも稀な方法で全国を統一なされました。相手を滅ぼさず、神々を共 にお祀り申し上げる共生という姿で全国に共通の本当の神道と伝統を 広め伝えてこられたのです。また、人口数十万の大都市平城京では、 水の確保が大きな問題となります。生物に生きる力を与え、全てのも のを清める力をもった水は不可欠でありました。 当社第一殿の武甕槌命様と、第二殿の経津主命様は共に、天照大神様 の御子孫が高天原から天降りをなされるのに先立ち、大国主命様はじ め多くの神々と和平を結ぶ大功のあった尊い神々であり、関東の利根 川のほとりの鹿島神宮と香取神宮に大変お力の強い神様として、また 水を治める霊験あらたかな神様としてお祀りされていました。第三殿 の天児屋根命様は、天の岩戸にお篭りになった天照大神様にお出まし を願うべく、お祭りを行われた祭事(政治)の神様で、河内国枚岡神 社に比売神様と共にお祀りされ、西日本に広く信仰されていました。 この四柱の神々を神護景雲二年(西暦768年)御託宣により最もふ さわしい場所を選んでお祀りし、奈良の都を治め、ひいては日本全国 を治めようとして始めて創建されたのがこの春日大社なのです。また、 平安時代には水を司るに絶大なるお力を発揮される天押雲根命を若宮 神社にお祀りして五穀豊穣と大和国の安寧を祈りました。 依頼、神様の気を枯らす様な行いをしないようにケガレを厳重に祓っ てお祭りを奉仕し、国中の平和を保って、海川山野各地からとれる物 を欠かすことなく心をこめてお供え致して日々日本の国はもとより、 世界の平和と人類の幸福をお祈り申し上げております」 とあります。 住 所:奈良市春日野町160 電話番号:0742−22−7788 ひとこと:う〜〜〜む(^^ゞ 記紀から抹消された神々が、いない・・・ってのは、本当かなぁ。 明治の神仏判然令から始まった廃仏毀釈運動の時、記紀に載っていな い神々は、神として認められず、祭神から抹消されたのだ、なんて話 も聞くんですけどね(^^ゞ さて、抹消された神々が存在するとして。 記紀から抹消された神々がどんな神々か、と言うと? それは、朝廷に都合の悪い神様でしょうね。 抹消されないまでも、葦原中国を譲らされた大国主命は、度々祟り神 として登場しますし、幽界(かくりよ)の王という、あまり有り難く ない役割を押しつけられているようです。 ただ、私はそうした行為を、非道なものである、とも考えていません。 日本という狭い国でも、ひとつの権力に纏め上げるためには、いろん な形で、圧力をかける必要があるでしょうから。 ただ、「臭いものには蓋」式の、ごまかし方するよりも、 「邪魔者は消したけどね」 とはっきり言われた方が、好感持つかも(~_~) 消されたかどうか、本当のところは分かりませんけどね。 でも、 春日大社は、言わずと知れた、藤原氏の神社です。 記紀を編纂した、藤原不比等の神社です。 なるほど・・・。先祖を敬う気持ちを忘れなければ、こういう書き方 ・・・つまり、藤原氏が、都合の悪い神々を記紀から抹消するなんて こと、したはずがない!!・・という書き方になるのは、致し方ない かも知れませんね。(^^ゞ 春日大社の宮司は、そんなわけで、藤原氏でないとなれない、と聞き ます。 平成14年3月現在の宮司さんは、そんなわけで、通信教育で、宮司 までなるという異例の出世をされた方なんだそうです。 また、このような大きな神社の宮司をされる一方で、大きな外科病院 の院長先生もされているということで、 忙しすぎるんじゃない? とちぃと不安に思ってたわけです。 が、この間、ある神社の宮司とお話をしておりましたら、こんな話を 聞きました。 春日大社の宮司さんは、自分の病院で、患者さんに、往診する時、 「あなたは何か信仰がありますか?」と必ず尋ねられるんだそうです。 もし、「持ってます」と答えると、 「それは、よいですね。きっとお薬もよく効きますよ」と、励まされる んだそうです。 もし、「いえ、持ってないです」と答えると、 「それじゃあ、なんでもいいから、何か、信仰なさい。お薬がよく効く ようになりますよ」と薦められるんだそうです。 なるほど。「お薬がよく効きますよ」かぁ。 なかなかよい言葉ですねぇ。