祭 神:気津別命 天津兒屋根命 説 明:境内案内によりますと、 「境内は、『もうこの森』と呼ばれており、この気都和既神社には、 気津別命と、尾曽・細川両大字の神社にそれぞれ祀られていた天津 兒屋根命を合祀した三座を祀る。 その名のおこりは、645年の大化の改新で、中臣鎌足(藤原鎌足) が飛鳥板蓋宮で暗殺した蘇我入鹿の首に追われて、ここまで逃げ込 み『もう来ぬだろう』といったことに由来すると伝えられている。 鎌足が腰をかけたと伝えられる石も残る。 住 所:奈良県明日香村大字上172 電話番号: ひとこと:案内によれば、祭神は、気津別命ですね。 気津別命ってのは、「よろパラ」さんによると、 饒速日命→宇摩志麻治命→彦湯支命→出石心大臣命→大矢口宿禰→ 大綜杵命→伊香色雄命→気津別命という風に、饒速日命から繋がる、 物部氏ですね。 物部氏を滅ぼした蘇我氏の入鹿が、「ここまで来れない」と、鎌足 公が考えたのは、こうした理由があったのかも知れません。 入鹿が鎌足を憎むのと同じくらい、いや、それ以上に、物部守屋公 は、蘇我氏を憎んだかも知れないのだし。 入鹿の首としては、 「ちょいと、待てよ。わしがこいつ憎んでるってことは、この神社の 祭神は、わしのこと、同じくらい憎んでるんちゃうやろか」 と思うでしょう(?) そうすると、それ以上追っかけて来づらいですよね。 逡巡する。 鎌足は、逃亡のコースも始めから計算してたかも知れないですねぇ。 鎌足は、マイナスにマイナスを、 つまり、自分を憎んでる相手に、その相手を憎んでる神様をぶつけ たわけですね。 、 マイナスにプラスの場合、 プラスにプラスの場合 プラスにマイナスの場合ってのがあるでしょうか? 例えば、鎌足に憎まれた誰かが、近江神宮の祭神・天智天皇の所へ 逃げ込んだらどうでしょう。 この場合は、マイナスにプラス。 ひゃ〜〜〜。こりゃ、逃げ場がありませんな。 天智天皇も、「なに?鎌足の敵とな。そりゃ、わしの敵でもあるわ いな」と攻撃してきますよね。 マイナスにはマイナスをぶつけるほうが良さそうです。 じゃぁ、自分と友好関係にある人間、つまりプラスの相手とどこか に連れ立つならどういう関係の神社がいいでしょう? 例えば、ですね。 持統天皇と天武天皇が連れだって、行くとしたら、どういう神社に 行けばいいでしょうか? プラスの関係の神社。 例えば、伊勢神宮。 少なくとも、公には、伊勢神宮の祭神・天照大神は、この両天皇の ご先祖です。 そこに両天皇が参拝していても、 これは、なんとなく、無茶苦茶当たり前な参拝風景ですね。 んじゃ、マイナスの関係の神社は?? そう、例えば、蘇我氏系の神社だとどうなるでしょうか。 少なくとも、公には、この両天皇は、蘇我氏を滅ぼした血筋になる わけですよね。 蘇我氏系の神社の鳥居をこの両天皇が共にくぐったら・・・。 ・・・うわぁ〜〜〜。 追討しようとしてるぅ〜〜〜〜〜!!! そんな感じがします。恐ろしい(^^ゞ つまりですね。 中学生でも習うんですよね。 プラス×プラスはプラス。 プラス×マイナスはマイナス。 マイナス×プラスもマイナス。 そして、マイナス×マイナスも、プラスになるんだよって。 覚えておいて、損はなさそうですね。