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七宮神社

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  祭  神:大己貴命 大日霊貴命 天児屋根命
  説  明:栞には、
      「御創建の年代は遠く詳らかではありませんが、延喜式に載する八部
       郡みぬ売神社が七宮の前身と称えられています。
       兵庫の津北浜の産土神として、応保三年平清盛が福原遷都計画と共
       に、築島竣工に際し、神恩感謝のため宏壮なる社殿を建立し、自筆
       の南無七大明神の神号を奉り金幣を併て奉納し神徳を称揚す。
       降って第百七代正親町天皇の天正十年正月十九日七宮大明神の勅額
       及三種の神宝を下賜せらる。
       慶長七年八月摂津国の守護職片桐市正、大久保石見守等の崇敬厚く
       社殿を造営し、太刀、金幣、狛犬等を寄進す。(是等宝物は昭和二
       十年三月十七日の戦災により焼失す)
       主神大己貴命は、大国主命・大物主命・葦原醜男・八千矛神・大国
       玉神・顧国玉神の七つの御名を称えて七宮神社と称えられる。御神
       徳は出雲大社の御祭神が弱冠の年代、大己貴時代、此兵庫の地を開
       拓せられしものとの神示による、故に、土地開拓・航海海上安全・
       商売繁盛・福徳円満・家内安全・縁むすび・無病息災の七大幸福を
       増進せらるにより七大明神と称えて衆庶の尊崇する所となる。
       相殿の神は北風家の祖先神として天保八年正月合祀せらる」
       とあります。
  住  所:兵庫県神戸市兵庫区七宮町2丁目3−21
  電話番号:078−671−3338
  ひとこと:みぬ売神社は、灘区にある敏馬(みるめ)神社に比定されています。
       が、この七宮神社は、我こそ、みぬ売神社なり、と言ってますね。

       さて、この神社の社名「七宮」は、七つの御神名・七つの御神徳か
       ら来ているとあります。

       実は、神戸には、一宮から八宮まであります。

       ざっと説明しますと、
       一宮神社 祭神:田心姫命 
       二宮神社 祭神:天忍穂耳尊
       三宮神社 祭神:湍津姫命 
       四宮神社 祭神:市杵島姫命
       五宮神社 祭神:天穂日命 
       六宮神社 祭神:天津彦根命 
       七宮神社 祭神:大己貴尊 
       八宮神社 祭神:熊野杼樟日命 

       同じ由緒だとしたら、田心姫命の神名は一つで一つの神徳?
       熊野杼樟日命は、神名が八つもあって、神徳も八つ?
       ということになっちゃうのですが、そういうわけでもないでしょう。

       また、生田神社によりますと、この八つの神社は、『生田神社裔神
       八社』ということになっています。

       神功皇后の海外遠征を守護した稚姫命が、生田神社に鎮まり。
       その裔神八柱の神が、一宮から八宮に鎮まったというのが、この、
       説明です。

       しかし・・・。
       田心姫命・天忍穂耳尊・湍津姫命・市杵島姫命・天穂日命・天津彦
       根命・熊野杼樟日命は、天照大神と素盞鳴尊の誓約の時に生まれた
       神々なのですが、この七宮神社の、大己貴尊だけが、全く関係のな
       い神様となっています。
       ちなみに、誓約で生まれた神々で、この八つの神社のどこでも祭祀
       されていないのは、「活津日子根命」。

       八柱の神々のうち、三姫神は、素盞鳴尊の娘。
       五男神は、天照大神の息子だということになっています。
       気になるのは、活津日子根命と、熊野杼樟日命は、「天」の字がつ
       いていませんね。

       元々この八柱の神はどういう神様だったのでしょうか?
       言い替えればなぜ、記紀の作者は、天照大神と素盞鳴尊の子供とし
       て、この八神を選んだのでしょうか?

       あくまでも可能性ですが、活津日子根命=大己貴命の別名である可
       能性というのも考えてみると楽しいかも知れません。

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