祭 神:野宮大神 説 明:野宮大神と言うのは、天照大神のことだそうです。 日本最古の黒木の鳥居があり、源氏物語にも登場する由緒ある、 神社です。 ちなみに「野宮」と言うのは、伊勢神宮・賀茂神社の斎内親王が、 斎宮(いつきのみや・伊勢神宮)または、斎院(いつきのみや・ 賀茂神社)に入る前の潔斎所のことを言うのだそうです。 住 所:京都府京都市右京区嵯峨野宮町1番地 電話番号:075−871−1972 ひとこと:「物はかなげなる小柴を大垣にて、板屋ども、あたりゝ、いと、 かりそめなり。黒木の鳥居どもは、さすがに神ゝしう見渡されて、 わずらはしき気色なるに、神官の者ども、こゝかしこにうちしは ぶきて、おのがどち、物うち言ひたるけはひなども、外にはさま 変わりて見ゆ。」 源氏物語「賢木の巻」 当時の嵯峨野、野宮神社の描写です。こじんまりした風情だった のですね。 光源氏との恋に苦しんだ、六条御息所が、娘・斎宮と共に伊勢へ 下るため、この宮で潔斎しているのです。 そこへ、なんの未練か、光源氏が訪ねてくるんですねぇ。 いらんことしぃな男ではあります(-_-メ) 結局、ここで二人は永の別れをするのですが・・・。 まぁ、そういう決着がつくまで、なんじゃかんじゃのやりとりが あったのでしょう。 全く、追っかけたら逃げるは、逃げたら追っかけてくるは・・・。 犬のような男でございますね。 「源氏物語」古典の中の白眉。 女なら誰でも憧れる、ぼんぼん・美形・小利口・小器用・舌先三 寸なこの主人公。 一度縁を結んだ女はずっと大事にする男。 どんな女にも優しいフェミニスト。 しかし、この男、金を持ってなければ、ただの人でなしになる可 能性充分だと見た。 つまり、「ぼんぼん」これが抜けていたら、この男は成り立たな いんじゃないかなぁ・・・なんてね。 金と暇があれば、人を大事にすることは、スーパーマンじゃなく てもできますから。 ・・・。え、なんか、批判っぽい? すいません(^^ゞ。実は、そうなんです。 嫌いなの!!この優等生づらした、あんちゃんが!!! まぁ、そういう私情とは関係なく。 ここ、嵯峨野の竹林は、今もすばらしく、静かで澄んだ空気を作 りつづけています。 一度、ご参拝ください。