祭 神:賽の神 説 明:様々な厄災の侵入を防ぐ神様です。 「さい」の神というお名前が、「幸」の神、「妻」の神とも通じる ため、幸福をもたらす神様としても有名なのだそうです。 住 所:大阪市東住吉区矢田6丁目4 電話番号: ひとこと:賽の神という名前は、記紀には出てこないようです。 ただ、伊邪那岐命が、黄泉の国へ行った(亡くなった)伊邪那美 命を連れ戻しに行った際、「用意が終るまで私の姿を見ないでく ださい」と言う伊邪那美命の願いを裏切り、腐り果てた、伊邪那 美命の姿を見てしまったため、怒った伊邪那美命に追いかけられ、 黄泉比良坂に差し掛かった時、伊邪那岐命は大石を道の真中に置 いて、この世と、黄泉の国に境を作ったという話しがあります。 この大石のことを、塞(賽)坐黄泉戸大神とも言われるらしく、 この大石の神格化したものなのかも知れません。 しかし、この時、黄泉の国から現世へ戻れなくなった伊邪那美命 は「そちらで人が増えれば、同じ数だけこちらにこさせましょう」 (つまり、この世で誰か一人が生まれたら、誰か一人が死ぬ)と言 ったとか。 それじゃあ、今の人口爆発は、なんでなんでしょうね??? −−後記−− 塞の神について、興味があったので、少し調べていたら、「一人生 まれたら一人死ぬ」ではなかったようです。 イザナミがイザナギに対し、「汝の国の人間を一日に千人殺そう」 と言い、それに対し、イザナギが「それならば、私は千五百人の産 屋を作ろう」と言ったのだそうです。 しかし、神話の時代から一日500人もの人口が増えてるのだとし たら、えらいことですね。そりゃ、人口爆発もするわってなもんで す。 また、この世と黄泉の国を塞いだ大石は、「千引きの石」「道反之 大神」「来名戸の塞神」その他の名前で呼ばれているようです。 また、塞の神は、他にもおられるそうで、例えば、国譲りの際、建 雷命に力比べで負けてしまった建御名方神の父神、伊都之尾羽張も 「道を塞きて居る」神であったそうです。