祭 神:須佐之男尊 説 明:境内看板によりますと、 「当地の氏神であります、関目神社は、天正八年豊臣秀吉が大阪築城 の際、防備の一策として当関目から古来篠小路の間十余町に及ぶ十 余の道路を屈折させて開き、これと同時に北の護りとして武神の須 佐之男尊を祀り崇敬し、同時に、大阪城鬼門鎮護の神として毘沙門 天・牛頭天皇を勧請し、小祠を建立したのが起源であるといわれて います」 とあります。 住 所:大阪市城東区成育5丁目15−20 電話番号:06−6931−6844 ひとこと:関目という地名については、 「この地はもと関目といい、古くは榎並荘の時代からあったもので、 関目というのは、この地に見張所(目で見る関所)があったことか ら起ったといわれる。 また、関目の七曲りとして大阪城の防備に役立ったという重要な地 であった。 なおまた明治天皇御駐輦の地として親しまれてきた。」 と書かれた石碑があります。 確かに、この辺りの路は入り組んでて、迷う!!! そんなわけで、「七曲」についてちょっと考えてみたいと思います。 七曲といえば、何を思い出します? そう、太陽に吠えろ!でしょ? 七曲署の面々が、死んだり殉職したりして、結構キツかったのを、 覚えています。 特に、山さんの殉職のし方は印象深うございます。 ご存知ない方の為に説明しますと、 山さんは、七曲署の古株。穏やかな性格。明晰な頭脳、面倒見の良 さ、どんなに内緒の話でも、 「話は聞いたよ」 と入ってくる忍者のような能力から、今まで時代劇では、悪役ばっ かやってた、露木茂さんが、イメージチェンジ。ファンも多く、後 輩にも慕われているキャラでした。 彼は、養子をもらって、大事に育てているんです。 確か、死んだ囚人の息子さんだったと思います。 でも、ある日、追い詰めた悪人に胸を撃たれた山村警部は、自分が もうすぐ死ぬことを悟るんですね。 家では、息子が自分の帰りを待っています。 もう、随分遅くなったことだし、心配してるに違いない。 彼は、公衆電話に向います。 「トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル カチャ」 「もしもし?」 「もしもし、お父さんだ」 「うん」 「もうすぐ、帰る。もうすぐ・・・」 倒れ込む山村刑事・・・。 電話の向こうでは、彼の息子が、 「お父さん?お父さん?」 なんて、無邪気に言ってるんですね。 だ〜〜〜(T_T) 当時、太陽に吠えろを見ていた私は、刑事は必ず殉職するもんだと 思っておりましたです。はい。 と、話はそれましたが、とりあえず、「七曲署」。 数ある七曲の一つです。 その他、以下に全国にある「七曲」を列挙してみましょう。 1.七曲遺跡 栃木県那須郡那須町 2.七曲滝 兵庫県六甲山中 3.七曲坂 東京都新島 4.七曲峠 秋田県羽後町 5.七曲池 静岡県菊川町 調べてみたら、もっとありそうです。 登山道で、「七曲」と呼ばれているのは、多分、いやんなるほどあ るでしょうね。 しかし、日本では、「七」という数字に特別な意味があったのでし ょうか? 八百万神、八百屋、八百八町、八百八橋など、七より八の方がたく さん、という意味で多用されていたようです。 それでは、八曲という地名があるでしょうか? もっとよく探せばあるかも知れませんが、ちょっと見つかりません。 ただし、「曲り」が七つあるということは、「辺」は、八つ。 七つの曲がり角ということは、「辺(線or道などなど)」は、八つ ある、ということを暗に表現したものなのかも知れません。 まじない言葉というのは、直接的に言うよりも、暗喩する方が効き 目があるようです。 つまり、「七曲」の要塞は、呪術的に、「八」を内包した、強い護 りを期待できたのかも知れませんね。