祭 神:鹽土老翁神(鹽槌翁尊) 説 明:鹽土老翁(しおつちのおじ)神は、海の神様です。 釣り針を失くした山幸彦に、龍宮へ行くように助言したり、神武天皇 に、まず大和入りを助言したりする、老賢者でもあります。 また、名前から想像できるように、海の水から塩を精製することを、 人民に教えたという伝説も各地にあるようです。 住 所:大阪府羽曳野市西浦 電話番号: ひとこと:鹽竈神社といえば、宮城県にある同名社が有名ですね。 なんと言っても、陸奥国一之宮ですから。 また、和歌山の和歌浦にも同じ名前の神社があります。 しかし・・・、なぜ、こんな海に関係のないところに、鹽土老翁神? 調べてみると、しおがま(塩釜・塩竈・鹽竈)神社というのは、全国 に、200社ほどあり、そのほとんどで、塩土老翁神をお祀りされて いるようです。 さて、塩土老翁神といえば、別名は、「白鬚大明神」。 「白鬚神社」の祭神は、猿田彦神でした。 ふと考えると、塩土老翁神と、猿田彦神は、共通点があり、同一神で あるという説もあるほどなのです。 「導きの神」であるということ。 「縁結び」への関連があること。 「白鬚」と称されること。 ・・・ちょっと強引ですが(^^ゞ ただ、愛知県稲沢市中野宮町にある、鹽江神社。祭神は、塩土大神 なのですが、この神社の氏子は、この神を猿田彦命である、と伝え られているのだそうです。 また、広島市佐伯区海老山町の塩屋神社、この神社の鳥居は、海際 に建っていて、白鬚神社の大鳥居を思い出すのですが、祭神は、猿 田彦命なのです。やはり。 しかも社名が「塩屋」。 そして、最後に。 この鹽竈神社の摂社は、「白鬚明神社」お稲荷さんでした。 一般的にお稲荷さんに祀られている神様は、宇迦御魂神・大己貴神・ 大宮姫命・猿田彦命・保食命の5柱の神のうちの何柱かの場合が多 いのです。 そんなことを考えると、この白鬚明神は、猿田彦命と関連が深いの ではないでしょうか?