祭 神:素戔嗚尊 説 明:産土神とは、初宮参りした神社のことを指す場合が多いです。 が、もともと、産土というのは、読んで字の如く、産室のあ る場所の砂、土の事だったそうです。 古代、産室は生活の場から離れた所に作られたんですね。 この神社の創建は、江戸時代より少し前、豊臣秀吉の時代と 言われています。 住 所:大阪府藤井寺市小山687番地 電話番号: ひとこと:産室と言えば、豊玉姫が鵜葺草葺不合尊を産んだ時のことを 思い出します。 豊玉姫が産気づいたので、海辺に産室を作ったんですね。 豊玉姫は、海神の娘ですから、海の気が体に良いのでしょう。 その産屋は、大層優しげなもので、屋根を萱の代りに鵜の羽 で葺いたものなんです。 が、慣れないことはするもんじゃありませんね。 屋根を全部葺き終える前に、豊玉姫は出産しちゃうんです。 しかも、出産の時には、鰐である本性が出てしまうから、夫 の火明命には、「見ないでね♪」って言ってあったのに、屋 根が未完成なものだから、覗かれちゃうし。 しかも、火明命ってば、奥さんが鰐になってたぐらいでびっ くりして腰抜かしちゃうし。 そんなこんなで、豊玉姫は深く恥じて、海の宮に帰っちゃう んですよね。 鵜の羽がまだ葺き終わらないうちに産まれてしまった、「鵜 葺草葺不合尊」を残して・・・。 あぁ、始めから萱で屋根を葺いていたら、こんな悲劇にはな らなかったのになぁ?