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畝火山口神社

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  祭  神:気長足姫命(神功皇后) 豊受姫命 表筒男命
  説  明:栞によりますと、
      「御由緒
       創始は明らかではないが、新抄勅格符鈔によれば平城天皇大同元年
      (西暦806年)神封一戸を寄せられたことが載っていることからし
       て、大同以前の創建であろうと思われる。
       降って清和天皇貞観元年正月(西暦859年)正五位下を授け、延
       喜の制では明神大社として祈年、月次、月嘗の案上官幣及び祈雨の
       幣に預かった。
       畝火山は元帝室の御料林を守るためにその山麓において山神の霊を
       祀った。これが当社の起源であるが神功皇后を祀ったともいえる。
       始めは畝火山の山腹にあったが、後に山頂に遷祀し、更に昭和十五
       年十二月、現在の位置に遷座し、郷社より県社になった。
       現在の御社殿は昭和十五年に御造営され、昭和四十四年に御屋根の
       葺き替えを行った。
       御神徳
       畝火山口神社は、神名帳に『畝火山口坐神社』とあり『畝火明神』
       又は『神功社』と称し応神天皇御降誕の伝えがあり、安産の守神と
       して他府県よりの祈願者も日に増している。
       めでたく安産の後、当神社で命名を受けると必ず無病息災に過ごす
       ことができる。
       又一方、海運の神とも知られ、交通安全祈願者も増している。」
       とあります。
  住  所:奈良県橿原市大谷町
  電話番号:07442−2−4860
  ひとこと:境内を掃除しておられた方に少しだけお話を伺ったのですが、この
       神社を山頂から現在の位置に遷す時、複数の犠牲者が出たというこ
       とで、「神様を軽々しく、遷すべきではない」とおっしゃっていま
       した。

       元の位置は、畝傍山の山頂の、今現在、大きな松が立っているとこ
       ろで、見晴らしのよさそうな位地です。

       神功皇后をお祀りした神社であり、住吉神もお祀りされているので
       すが、なぜか、「表」筒男命だけです。
       中筒男命と底筒男命はなぜ、お祀りされていないのでしょうか?
       伺ったのですが、理由はわかりませんでした。

      「表筒男命は道案内の神様です」とおっしゃっていましたから、中筒
       男命と、底筒男命は、同じ海を先導する神様でも、表筒男命が道案
       内をして、中筒男命は波を整えて、底筒男命は後押しをするという
       ような役割がもしかしたらあったのかも知れません。

       はっきりとは分かりませんが、3柱の神々に別れているということ
       は、なんらかの役割分担があったんでしょうね。

       また、住吉大社の二月祈年祭と、十一月の新嘗祭に用いる土器を作
       るための埴土を、この畝火山の山頂で採取するのだそうです。

      「土器」をとる山に三筒男命のうちの、「表」筒男命をお祀りするの
       は、何か意味があるのかも知れません。

       さて、畝傍山は、女性の体を横にしたような、優美な形の山です。
       もしくは、星の王子様の「象を飲んだうわばみ」のような形です。

       その為、大和三山のうち、この畝傍山は「女性」と見立てられるこ
       とが多いようです。

       しかし、大和三山は、「3山」なのです。

       3人という数は、なかなか難しいんですよね。

       3人で旅行するのは難しいなんて話は結構聞きます。
       その通りで、この大和三山も、香具山と耳梨山が畝傍山を取り合っ
       たり、香具山が耳梨山と畝傍山の両方に思いをかけて、耳梨山がつ
       らい思いをさせたり、もめています。
      「トライアングル」だから仕方ないのかもしれませんが。

       しかし、また、反対に、3という数字は、素数での初めての奇数で、
       しかも、(男性を表す1)+(女性を表す2)の数ということで、
       この数字に、「恋愛」の意味を持たせる向きもあるようです。

       それで、この三山は、恋愛でもめることになるのかしらん?

       しかし、恋愛になると、3という数字では必ず誰かが余るわけで。
       平和に解決する方法はあるんでしょうか?

       一番簡単なのが、この3山が親子で、香具山父さんと、畝傍山母さ
       んと、耳梨山坊やである、と思い込むことなんですが・・・。

       万葉の詩人達を説得するほどの力はなさそうです(^^ゞ

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