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王塚神社

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王塚神社

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神野大明神





  祭  神:王塚神社:熯速火日命
       神野大明神:甕速日神
  説  明:神野山観光協会による境内案内を転載します。
      「昔から王塚さんといって、熯速日(ひのはやひ)命の古墳であると伝えられて
       いる。
       又、古代人がここを神の天降ります場所として伏し拝んだ磐境といった名残を
       見る人もあり、伏拝部落や、手洗川がある。
       寛文三年の神野山絵図の山頂に石塔と神野大明神があるが、その祭神甕速日神
       は、熯速日命の母神である。

       山添村いわくら文化研究会による案内板を転載します。
      「王塚(デネブ、夏の大三角形)
       山頂に古墳と言うのは珍しいことから、古代人が天と交信するために造られた
       古代祭祀と考えるのが一般的である。
       東経一三六度の線上に位置する。白鳥座のデネブを表していると考えられてい
       る。」
  住  所:奈良県山辺郡山添村大字伏拝神野山山頂
  電話番号:
  ひとこと:ツツジを見ようと思って、神野山に登ったとき、偶然見つけたお社なんですが、
       少し不思議なご由緒が書かれていたので、紹介しようと思います。
       
       ところで、デネブと東経一三六度となんの関係があるんでしょう?
       
       デネブは白鳥座の恒星。
       夏の大三角を構成する一等星の一つでもあります。
       
       でも、何が東径一三六度?
       だって、星は見掛け上、回転しますからねぇ(^^ゞ
       よくわかりません。
       全文を見るに……ちょっとトンデモチック(^^ゞ?
       
       ただこの山は修験の山らしく、「からす天狗」と呼ばれる岩や、八畳磐と呼ば
       れる大きな岩が散在しています。
       かなり古い祭祀の場所であるというのは事実でしょう。
       
       神野山の標高は618.8Mとさほど高くはありませんが、綺麗な円錐状で、
       周囲に山が連なっていないため、非常に印象的な姿なんです。
       
       さて、熯速火日命というのは耳慣れない名前です。
       熯は、「かわく」と読みますから、日照りの神様??
       
       そう。確かに日、火と非常に関係の深い神様です。
       
       伊邪那美命が火の神を生み命を落とす話がありますよね。
       日本書紀の一書(第六)の記述によれば、伊邪那美命の死の原因となった迦具
       土神を怒った伊邪那岐命が十拳の剣で伐り殺した際、剣の鍔についた血から甕
       速火命と熯速火日命が生まれています。
       そして一説によれば、その後に武甕槌神が生まれたとも。
       
       この神の別名は樋速日神。
       熯速火日命の表記は、日本書紀一緒(第六)のほかに、先代旧事本紀に
       も登場するようですね。
       
       また、出雲国風土記にも、樋速日子神の名があるんですよ。
       出雲国風土記大原の郡斐伊の郷の説明に、
      「樋速日子命がここに鎮座しておられる。だから樋という(神亀三年に地を斐伊
       と改めた)」
       と書かれています。
       
       ご存知の通り、伊邪那岐命と伊邪那美命の国生みでは、火の神・迦具土の血か
       ら、山の奥を流れる小川などが生まれています。
       火から水が生まれるなんて、火の用心的に素晴らしいと思いますが、まず生ま
       れたのが、甕速火命と熯速火日命なんですよね。
       
       甕……つまりミカは、雷・武力の神である、甕槌神にもついていますね。
       また、甕星なんていう具合に、星にもついてる。
       
       つまり、光るものにつけられる漢字ではないかと考えられます。
       
       とすると、甕速日神がなんの神であるかと考えると、キラキラと輝く日、もし
       くは火の神様ってことですよね。
       
       熯速火日命は……天地を乾かすぐらにギラギラと光る日、もしうくは火。
       
       上記、白鳥座と関係があるという記述はここらへんからの連想ですかね(^^ゞ
       よくわかりません。
       
       とはいえ、「神野山」の頂上にある星や太陽と関係の深い神様の神社。
       古代にはどのような役割を担っていたのかと、気になるところではあります。

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