祭 神:青龍権現 説 明:青龍寺の境内にありますので、青龍寺の御由緒書を案内板から転載します。 「青龍寺 現在、法華宗に属しているが、かつては玉立山 青龍寺と号する御室仁和寺の末寺であった。 草創の由来については明らかではないが、空海が室生寺を開創する以前に留錫した霊場と伝え られ、寺域付近に堂山、大日堂、実相坊、中坊、大坊、黒坊、西坊、奥坊等と堂坊に因む少字 名が多く、十二坊存在したと言われ、字 スズシ(玉立橋東詰付近の地名)に大門があったと 伝えられる。また香酔山腹には大日如来と刻された巨石もある。 これ等のことから前身が『墨坂神社社記』にある遍照山香酔寺(飛鳥〜平安時代)ではなかっ たかと推察されている。 永禄二(1559)年の寄進銘のある狛犬基板の裏書きに『実相坊 大僧都良盛 青龍寺十七所権 現宮』とあることや、背後の香酔山 貝ケ原山の渓水が集まって青涼の滝となる自然の霊域に 龍穴社の青龍権現と習合して祈雨の修法をした真言密教の古刹あがったとの想定も成り立つ。 寺仏の大日如来坐像と不動明王立像(平安時代後期)は美術品としても佳作である」 住 所:奈良県宇陀市榛原萩原256 電話番号: ひとこと:空海ゆかりの龍穴ですし、権現ですから仏教系、あるいは修験系の神社ですね。 留錫とは、錫杖を一旦置いた場所という意味らしく、修行中にお寺などに立ち寄ることを言う ようです。 それにしても、香酔山とは美しい名前です。 標高は795mとのことですから、そこそこの高さですね。 この山から降り注ぐ滝が「青涼の滝」 その滝を司るのがこの青龍権現なのだとしたら、なんと美々しい神であることか。 空海の伝承は、どうにもこうにもロマンがかきたてられますね。