祭 神:日本武尊 説 明:境内にあった説明書を転載します。 「十和田湖畔、乙女の像の奥側にある鬱蒼とした杉林の中にたたずむ十和田神 社。ここは807年に坂上田村麿が武神の祖とも仰がれた日本武尊(日本武 尊)を祭神として祀り、創建したとされる古社で、現在の本殿などは1941 年(昭和16年)に建てられたもの。鎌倉時代以前から修験僧徒(山伏)の 修行場として知られ、十和田山青龍権現を祀り、水神信仰の一つで東北北部 の各地に残る『十和田信仰』の中心地として栄えました。 南祖坊の伝説とは 要衝の頃から様々な神がかり的なことをする神童と呼ばれていた南祖坊は、 父源の言いつけで修業に出ました。修業中、『鉄のわらじをはいて全国行脚 し、そのわらじの着れたところだ』という神託を受け、全国の霊場巡りに出 かけました。そして76歳で十和田湖にたどり着いたとき、その鉄のわらじ が切れたのです。しかし、既に十和田湖には、マタギの掟を破ったために8 つの頭と16の角を持つ龍へ変身してしまった八之太郎(八郎太郎)が湖の 主として住みついていました。そこで南祖坊は新しい十和田湖の主となるた め9つの頭を持つ龍と化し、7日7晩の激戦の末、見事勝利。八之太郎は、 現在の秋田県八郎潟へと逃げ去り、南祖坊が新しく『青龍権現』として崇め られたという伝説が残り、鉄のわらじは、今でも十和田神社の境内の祠に奉 納されています。この伝説から生まれたのが、十和田湖周辺を紹介するキャ ラクター『南そボーヤ』。彼の中には、いざという戦いの際に変身する龍が 棲み、常に一心同体となって、十和田湖の守り神として活躍しています」 住 所:青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486 電話番号: ひとこと:青森で「三湖」と言えば、十和田湖、八郎潟、田沢湖の三つ。 田沢湖は辰子姫伝説で有名ですね。 女神の湖です。 そしてここ十和田湖と八郎潟は力自慢の男神たち。 周囲に天変地異をもたらしたとされます。 中でも十和田湖の「中湖」は水深が300メートルもあるという、深く、神 秘的な湖。 龍神伝承があるのも当然と思います。 見てください。この神秘的なこと。
山に区切られた真ん中が中湖です。 南祖坊が化けた龍。 九つの頭と言えば九頭龍ですね。 関西にある九頭(くず)龍と関係があるのでしょうか? いろいろ考えさせられる湖です。