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金峯神社

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  祭  神:金山彦命
  説  明:境内案内板を転載します。
      「この神社は金山彦命を祭る吉野山の総地主の神で、一名金精明神ともいって古くから
       信仰を受けてきた延喜式内社です。
       金峯というのは、この辺りから大峯山へかけての総称で、古来地下に黄金の鉱脈があ
       ると信ぜられて、宇治拾遺物語その他にも、この山に登って黄金を得たという話があ
       ります。
       これは仏教説話として、金峯山は黄金浄土であるという観念から生まれたものです。
       左の小道を下った所にある建物は、隠れ塔といって、ここは大峯修行場の一つで、こ
       の塔に入って扉を閉じると中は真っ暗になります。そこで神官の先導に従って、
        吉野なる深山の奥のかくれ塔
         本来空のすみかなりけり
       と唱えながら唱えながら塔内を巡ります。
       文治元年(1185年)十一月、源義経がこの塔に隠れ、追っ手から逃れるため屋根
       を蹴破って外へ出たため、『義経の隠れ塔、蹴抜の塔』ともいわれています。」
  住  所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1651
  電話番号:
  ひとこと:金精明神とは、なんとも豪勢なお名前ですね。
       こちらの神社では、金精明神を金山彦命としていますが、
      「日本神名辞典」で、「金精大明神」をひきますと、こんな説明になってます。
      「金勢神、金性神。
       地方によりかなまらさまといふ。
       性器崇拝によるもので、多く陽性の形を祀る。主として東北・関東地方にみられる。」

       そういう知識を持ってから、この神社のご由緒をもう一度見ます。
       が、どうも「性器崇拝」の匂いはしないですね〜。

       純粋に「金を守る神」なのでしょう。

       さて、吉野山には金脈がある、というのはなんともロマンのある伝説ですが、実際に
       それを掘ってみようという話はないようです。
       信仰の生きる地ゆえ、そうそう簡単に掘り返すことはできないというのもあるのでし
       ょう。

       金峯神社に参拝した時、「義経の逃走ルートを追っている」というおじさんと出会い
       ました。
       なんだかとても楽しそうに義経公のお話をしてくださったのですが、その中で、
      「実際は、金よりも水銀が採れるんじゃないか。」
       と教えてくださいました。

       水銀と金というのは、なかなか面白い取り合わせです。

       カバラでは、金は「太陽」。
       水銀は「月」。

       錬金術では、金を作り出すために、水銀を用います。
       これって、考えようによっては、「月から太陽を作り出す」という試みになるのです
       ね・・・。
       んな、無茶な(笑)
       
       しかし、無茶はむちゃとしても、この山に、何か神秘的なイメージを持つ金属が眠っ
       ている可能性は高いということ。

       古代から修験者さん達がこの山にひきつけられるのも、当然なのかもしれません。

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