祭 神:素箋鳴命 説 明:実は、この神社の栞にも、縁起にも、祭神は記載されていませ んでした。が、熊野神社、ですので、素箋鳴命だろう・・・と。 熊野は、和歌山にある地名ですね。(この神社があるのも熊野 町だけど) この地は、特別な地であったようです。 カムヤマトイハレビコが、熊野村を通りかかったとき、大熊が 襲いかかってきたと、神武東征説話という本にあるらしいので すが、これは、支配者の資格を得るためには、熊野を過ぎるこ とが必要であるという、一種の儀礼的発想ではないか・・・と いうことです。 また、素箋鳴命が根の国に入ったのもこの地からであり、少名 彦命が常世国に入ったのもこの地からだそうです。 根の国(黄泉の国、死者の国)と、常世(理想郷)っちゅうた ら、正反対、地獄と天国ですからね。 全ての道は、ローマに至る・・・じゃなくて、全ての国は、熊 野から行けたんでしょうね。 住 所:兵庫県尼崎市熊野町3−26 電話番号: ひとこと:この神社は、もともと、村の設立と同時に建設された、産土の 神社である・・・と栞には書かれていました。 多分、神社というのは、もともとそういうものだと思われます。 村の人たちの心の拠り所、神聖な場所。それが神社だったので しょうね。