祭 神:八大龍王 説 明:八大龍王は、法華経によりますと、 難陀竜王(なんだ)九頭龍。右手に剣、左手は腰。海洋。 跋難陀竜王(ばつなんだ)七頭龍。右手に剣、左手は空。 娑羯羅竜王(しゃがら)天海。 和修吉竜王(わしゅきつ)九頭龍。水中。 徳叉迦竜王(とくしゃか)邪眼。 阿那婆達多竜王(あなばだ)雪山の池の中の五柱堂。 摩那斯竜王(まなし)海洋。 優鉢羅竜王(うはつら)青蓮華の池。 の八頭の龍を指すのだそうですが、日本では、娑羯羅竜王が、 雨乞いの霊験あらたかな竜王として有名なのだそうです。 弘法大師の雨乞いも、この娑羯羅竜王に祈祷したのだそうです。 というわけで、神様というより、仏様界の住人ですね。 住 所:大阪府岸和田市真上町 電話番号: ひとこと:日本では、滝に上って龍になるのは、鯉ですね。 っちゅうわけで、登竜門なんて言葉もあったりするんですが、 本場中国では、鯉は龍にはならないようです。 んでは、何が瀧のぼりするか・・・というと、揚子江では、ど うもチョウザメ、そう、あのキャビアが成長した後の魚、チョ ウザメが、瀧を登って、龍になるんだとか。 鯉よりは、チョウザメの方が、龍になりそうですね。形的には。 干支で、たつは、「辰」と書きます。 「辰」の原字は、実は、「蜃」なのだそうで、「蜃」といえば、 はまぐりのことぢゃありませんか。 「蜃」が、吐き出す息が人々に幻覚を見せるのが、「蜃気楼」な のです・・・と結論しようと思ったら、なんと、「蜃」は、 「みづち」とも読むそうです。 「みづち」とは、「水霊」「水チ」「蛟」つまり、蛇のことです。 (ちなみに、ツチノコは、「野霊・のづち」などと呼ぶこともあ ります) 蛇が昇天して、龍になる・・・という伝説もあるようで、一概 には言えません。 龍は、のどのところに、逆さまに生えている鱗があり(所謂逆 鱗)これに触れると、怒り狂うといいます。 本来、「逆鱗に触れる」と言うのは、皇帝の怒りを買う場合以 外は、使われなかったようで、例えば、「父の逆鱗に触れた」 なんて表現をすると、「父」を「龍」に喩えたことになり、そ んなええもんなんか〜〜〜???と突っ込まれることになるわ けなんです。しくしく。 また、季節で言うと、辰の季節は、 「辰は震なり。三月陽気動き雷電震う。民の農事なり。物皆生ず。」 春先の一番いい時期です。 中国や日本では、龍は、味方なのでしょう。