祭 神:海照光神 説 明:海照光神・・・。三筒男命かな?白鬚明神かな? 残念でした。素箋鳴命なんですって。 素箋鳴命は、いろいろ謎の多い神様です。天照大神=太陽、 月読命=月、だから、三姉弟の末っ子、素箋鳴命=星なんじ ゃないかっていう話しもありますし、風の神様になっている 時もあります。 素箋鳴命=星なのだとしたら、航海の時に方向を知る為の、 大事な手段であった星を“海照光神”と表現するのは、納得 の行く話ですね。 太陽が「アマ(天)テラス」、月が「ヨル(夜)テラス」、 星が「ウミ(海)テラス」とか。 う〜〜ん、星も「ヨルテラス」だから、この説は、苦しいで すね。 住 所:大阪府羽曳野市碓井1丁目9 電話番号: ひとこと:今日はどの神社を訪問しようかと地図を見ていたら、神社の マークと、「海照光神」の文字が目に飛び込んできました。 こんなところに、なにやらすごそうな名前の神社が・・・。と いそいそ訪問したら、神社の名前がどこにも記されていない、 小社でした。本殿の中を覗くと、「海照光神」の名が。 地図作成者が、「う〜〜ん、社名がわからん。」と、祭神名を 記載しちゃったんでしょうね。私も、羽曳野市の案内板がなけ れば、社名がわからないところでした。 さて、この案内板を少し引用しましょう。 「祭神は素箋鳴命(牛頭天皇)となっていて、渡来系の神である ことがわかる。」 「碓井の地名は、清泉碓井から来ている。この地にあった井徳院 の碓型の井戸からは良質の清水が湧出していたらしい」 碓井の地名の起こりは、納得。うん。良質の水が湧出していた 場所で、「井」という漢字がつく地名はよくありますね。 しかし、えらく、さらっと書いてくれますねぇ。 「素箋鳴命が渡来系の神様」だなんて!!!!! そりゃね。渡来系の氏族が創始した神社は、素箋鳴命を祭祀し てることが多いなぁ・・・。とか思うし、実際、それを指摘さ れてる方は多くいらっしゃるようですが。 こうもあっさり断言されちゃうと、力が抜けちゃいます。 大体、素箋鳴命は、国祖とされる天照大神の弟ですよ。それを、 渡来系の神様って、「市」が言っちゃって問題ないんでしょう か??? 気の小さい私は、そこらへんすごく遠慮して表現してるのに。 これから、ばしばし書いちゃおうかな。と思ったのでありまし た。 ******************** 後 記 古事記では、伊邪那岐命は、高天原は天照大神が治めよ、夜の 世界は月読命が、海の世界は素盞鳴尊が治めよ。 と言ったとなっています。 素盞鳴尊は、「私は母(伊邪那美命)のいる根の国(黄泉)に 行きたいと思います」と反抗するのですが。 そんな理由で、「海照大神」なのかも知れません。