祭 神:素盞鳴尊 少彦名命 説 明:素盞鳴尊と少彦名命の組み合わせは、珍しいですね。 少彦名命は、大国主命と共に国造りをされた神様で、素盞鳴尊 は、大国主命のお義父さんですから、大国主命つながりでは、 ありますが。 住 所:大阪府八尾市八尾木北5丁目 電話番号: ひとこと:由緒書きには、「天災水害が多く、霊験あらたかな、素盞鳴尊 と少彦名命を祀り」とあります。 大国主命つながりじゃなく、水つながりなんですね。 う〜〜ん、って言われてみれば、素盞鳴尊の八又の大蛇退治、 大蛇から奇稲田姫を救ったというのは、文字とおり、大蛇のよ うな川の氾濫から稲田を救った、つまり灌漑技術をもたらした という意味だと説く学者さんもおられるようです。 次に少彦名命ですが、海から、天之羅摩船に乗って、大国主命 に近づいてきた・・・ということからでしょうか。 それとも、国造りのお話からでしょうか。災害から守るという イメージがあるのかな??? それにしても、素盞鳴尊って言うと、有名な乱暴者。少彦名命 なんか一口でぱっくり食べられてしまいそうで・・・。 一緒に祀っちゃ、ダメ〜〜〜!ってことはないのかな? *********** 坂口安吾の「道鏡」を読みなおしてみておりますと、由義宮っ ていう名前が出てきます。道鏡の生地・弓削に作られた由義宮? ここのことちゃうん? この事により、河内国は昇格し、由義宮は西京とされた、とあ ります。この地は立派な「都」だったんです。 弓削道鏡は、孝謙天皇に愛されますがそれ故に、藤原氏から睨 まれます。藤原仲麻呂は、道鏡が出てくるまでは、女帝の寵愛 を一身に受けていたのですから、道鏡に対する憎しみは、一筋 縄ではなかったでしょう。 坂口安吾によると、サンスクリット語に熟練し、如意輪法・宿 曜秘法などに通じ、看病薬湯の霊功に名声があった。とあり、 しかも、彼は、天智天皇の孫です。よほどの巧妙を持ってせね ば、彼を廃することはできないでしょうね。 というわけで、道鏡は、怪僧であるかのように言われました。 その上、彼は物部氏です・・・。 そんなわけで、この神社の由緒には、道鏡の興した由義宮につ いては、触れられていないのでしょうか。 本来であれば、道鏡を、孝謙天皇を祀ってよいはずなのに。 ただ、覚えておいてください。ここに宮があったんですよ? 河内国を昇格せしめた、宮があったんです。