祭 神:少彦名命 説 明:兵庫県神社庁の説明を引用します。 「創祀年代は不詳。 善隆寺の奥の院とされている。 一説に、伊由市場鎮座の伊由神社の分霊を祀るという。 御神体は巨石であり、その裏からは霊水が湧き出ている。 目の神様として信仰されている。」 住 所:兵庫県朝来郡朝来町山内字権現谷5 電話番号: ひとこと:社殿は二階建てで、二階に拝所があります。 裏手には神水の滴り落ちる岩盤があり、磐座も。 いかにも古い信仰の地という雰囲気があるのですが、ここにまつわる伝説を、角川書店『日本の伝説』 から引用しましょう。 「青倉という駅の東八キロに青倉山がそいえている。そこの青倉神社は眼病の神として、参拝者を集め、 神社の氏子はウドを食べないとされていた。それは、山ふもとの伊由谷に親孝行の息子がいたというと ころから話が始まる。その老父がある日山中で転び、ウドの芽の先端で片方の目を突いたので、息子は 徹夜で看病をしていたが、夜明け方うおうおとまどろんだ。そのとき白衣の老人が枕元に立って日ごろ の孝心を賞で、青倉山の滝水をとって来るように、と教えてくれた。霊験はあらたかだった。老父の眼 の痛みは薄らぎやがて完治した。 それ以来青倉神社には眼病の人の祈願所となった。」 実際、この神社裏を流れる滝水には、眼病に効くホウ酸が含まれていているとか。 なんとも言えない雰囲気があるんですよね、ここ。 一応「神社」ですが、修験道のにおいが強いです。