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祭 神:木花開耶姫命 大山祇命 少彦名命 素盞嗚命 説 明:境内案内板を転載します。 「中世荘園 大山荘ゆかりの地 殿垣内 現在の篠山市町ノ田、かつての池尻村に「殿垣内(トノガイチ)」という地名が伝えられています。古文書や周 辺の地名などから、殿垣内に大山荘の地頭、中沢氏の館があったと考えられています。 中沢氏の館に関連する地名として、土塁(土居)の存在が窺われる「ドイノウエ」や、中沢氏の菩提寺と同じ名 前の「長安寺」などがあります。 中世の『東寺文書』の中に「池尻東殿」という人物が登場します。これは大山荘東部の池尻村に殿と呼ばれる 有力者がいたことを示しています。また、別の時期の『東寺文書』には「地頭東殿」という記載があり、これ らが地頭である中沢氏を指していると考えられます。 さらに、交通の面でもこの地は西京街道と大坂街道が交わる交通の要衝として重要な場所であり、中沢氏が館 を構える場所としては絶好の場所だったのでしょう。 中沢氏はここを拠点に東寺の持つ大山荘の支配権を徐々に奪い、新たな領主としての地盤を固めていったので しょう。 篠山市教育委員会」 「市指定無形民俗文化財 池尻神社人形狂言 池尻神社の秋祭りの際に奉納される人形芝居であり、現在は10月第二日曜日に行われている。池尻神社の遷座 百年を記念して、宝暦四年(1754)に奉納されたのが人形狂言のはじまりとされる。 演目は「神変応護桜」のみであり、宝暦三年に徳永村の庄屋であった中澤傳左衛門が台本を書いた。 あらすじは神社に立ち寄った若者(八重垣)が、八岐大蛇の人身御供になりかかっていた娘(稲田姫) を助ける ために八岐大蛇を退治するというものである。囃子は太鼓と拍子木のみで、地謡は浄瑠璃調、謡曲調、説教節 調などが混在しているところが特徴である。 人形は五体あり「じじ」と「ばば」は二人遣いで「禰宜」「八重垣」「稲田姫」は三人遣いであるが、胴串の 特徴などから一人遣いの系統と考えられ、古浄瑠璃の特徴を残している。なお、人形の頭は県の有形民俗文化 財に指定されている。 天保九年(1838)に狂言講が組織され、永らく人形狂言の伝承を担ってきたが、現在では池尻神社人形狂言保存 会によって保存と継承が行われている。 指定年月日 昭和35年1月18日 篠山市教育委員会」 住 所:兵庫県丹波篠山市町ノ田62 電話番号: ひとこと:神社としての歴史については、案内板もなく、兵庫県神社庁のサイトをみても詳しい記載はないのですが、こ の地域の歴史は古く、重要なようです。 ちなみに、兵庫県神社庁の説明は 「創立不詳。明暦元年(1655)、今の地に遷座。 元文2年(1737)、神階正一位を進められ、正一位池尻大明神と称される。 明治維新前は、大山村六社大明神の一つに数えられた。同41年(1908)、広峰神社・能勢神社を合祀」 といったごくごくあっさりしたもので、妄想しようがないのですが……(^^ゞ