祭 神:大山祇神 木花咲耶姫命 天御中主神 説 明:境内案内板を転載します。 「斉明天皇西征の折、軍船中の大田姫が産気づき黒島に下船し、神社に安産祈願した所、大伯皇女を安産した。 当時この燧灘を大伯海と云っていた。木花咲耶姫命の御神徳とされ、以後遠近より妊婦の参拝が多い。安産石 を一ヶ持って帰り御礼に二ケにして返すと子供が元気に育つと云う。 祭礼 大祭旧曆九月八・九日、現代は新居浜市統一に合わせている。歳旦祭、夏祭(輪くぐり)神嘗祭、大枝、月次祭 文化財等 西条藩主御墨付、各種古文書多数 境内林、市指定天然記念物「椿の群林」 安産祈願、厄除祈願、海上安全、交通安全、 家内安全、試験合格、命名相談等に参拝者が多い。」 「力石・願石 石を一つ拾い、願いを込めて持ち帰ります。願いがかなったら、石をもう一つ加えて二つにして返します」 住 所:愛媛県新居浜市黒島107 電話番号: ひとこと:式内社に比定されており、本殿の左横には杉らしき御神木があり、力石の説明がありました。力石は、木の足 下にあります。 斉明天皇はわかるのですが、妊娠中の太田皇女が戦地へと赴くのは、どうにも不自然な気がします。 個人的には、四国という場所……つまり、多くの貴人がうつろ船に乗って流れ着いた場所が深く関係している ような気がします。 子宮はまさにうつろ船。 ならば、大伯皇女は、まさに「うつろ船に乗って漂着した貴人」ですよね。 大伯皇女は実質的な初代斎宮で、生涯夫を持ちませんでしたが、実弟の大津皇子が処刑されたあと、悲痛なま での挽歌を数首残しています。 それ故彼女は弟を恋していたと解するむきもありますが、私はバカバカしいと思う。 姉にとって弟は、生まれたときから母性を注ぐ対象です。 をなりとして大津皇子を守り仰せなかった大伯皇女の悔しさを、私はありありと感じ得ます。 つまりこの地にとって大切なのは、大伯皇女じゃないのかな。