祭 神:天児屋根命 經津主命 眞木山神 (合祀)菅原道眞 伊邪那岐命 應神天皇 大物主命 健速須佐之男命 武甕槌命 大日靈貴命 蛭子命 火之迦具土命 天手力男命 大山祇命 説 明:境内案内板を転載します。 「本社は古くは真木山大明神又は白石明神と称し、延喜式内伊賀二十五座の一座に して、往古は白石山(根組原)に鎮座在しが、天正の兵火に罹り焼失せり。 創立は不祥なるも惣国風土記に「和銅三年庚戌奉圭田三十二束加神礼」と在るに より、和銅三年以前なること明瞭なり。其の後天正の末期現在の處に移遷創立さ れた。 昭和五十四年十一月二十二日、浩宮徳仁親王殿下御参拝。」 住 所:三重県伊賀市槙山3237 電話番号: ひとこと:神社を巡っていると、「符合」を感じることがあります。 ある一つのフレーズに、何度も何度も行きつくんですよ。 この神社の場合、「蚕」でした。
これ、わかります? 見た瞬間は、「木の実?」「未熟な烏瓜?」と思いました。 でもじっくり見たら明らかに植物じゃない。 これ以外にも同じようなものがあちこちで見つかりましたが、どれにも同じよう な穴が開いているのも気になる。 調べてみたらこれ、「山繭蛾」の繭でした。 山繭蛾は別名天蚕(てんさん)とも言うとか。 この神社のそばに玉瀧という地名があり、姫路にある廣峯神社の牛頭天王が勧請 されているんです。 勧請されたのは延喜三年。西暦にすると903年になるそうです。 江戸時代ならともかく、延喜の時代に姫路からはるばる伊賀へ神様をお迎えした のは何か意味があるのでしょうか? 播磨国風土記によれば、姫路の名は「姫子」が落ちたことによるとか。 「姫子」は蚕の別名です。 またこの地が伊賀であることを考えれば、伊賀忍者のビッグネーム、服部半蔵を 思い出しますよね。 服部の名は、機織部・秦氏と関係が深い。 機織りと蚕の関係が深いのは当然ですし、秦河勝が常世虫で商売をする詐欺師を こらしめた話は日本書紀にも登場します。 常世虫は蚕によく似ていたとか。 ……と書いたらなんだかこじつけくさいなぁ…… でも、この繭を見たとき、 「あ、ハマった」 って思ったんですよね(^^ゞ なんなんだろ。 またここ、阿山地域は、伊賀焼の名所です。 伊賀焼は、薪に火をつけて陶器を焼きあげることにより、ヤニなどから出る成分 が微妙な色を実現するのが特徴だとか。 「薪」と「槇」そして「真木」。 関係あるのかないのか?? 神社のご由緒を見ればわかるように、真木山神とはどのような神なのか、そして どんな信仰があったのかさっぱりわかりません。 でも……、次は白石山に登り、根組原を見てみたいと思います。