祭 神:木俣大神 八上姫大神 説 明:境内案内板を転載します。 「御井神社は、古事記および風土記等、日本最古の史書十三の文献に記された由緒 ある神社である。 そもそも当社が安産の神また水神の祖であるという謂れは、記紀に記された次の 故事による。 大国主大神は因幡の白兎の神話の時、むこうで八上姫という心姿の美しい女神を 愛され、姫はやがてみごもられた。臨月となられた八上姫は背の君に会いに、出 雲大社へ行かれたが、正妻須世理姫の立場を慮り、会わずに引き返された。 そして神奈火山の麓、直江の里まで帰られた時産気づき、やがて玉のような御子 を挙げられた。そこで三つの緯度(生井、福井、綱長井)を順次掘り、御子を産 湯させてから、木の俣に預け、母神のみ因幡に帰られた。 これより御子を木俣神または御井神と申し上げ、安産と水の守護神として全国か らの信仰を集めている。 木の俣の 三井の産湯の水なれば 祈らん人を 守る神垣(神詔)」 住 所:島根県簸川郡斐川町大字直江2518 電話番号: ひとこと:井戸については、生井は生気ある神のことで子安・病気平癒を司り、福井(栄久 井)は栄える井で母子の発展・家運隆昌を司る。そして綱長井はつるべの綱の長 い井の意味で、母子の長寿・家内安全を司ると説明されていました。 親に捨てられたとされる神としては、蛭子命が有名ですが、個人的には木俣神の 方が悲しいような……。 なぜに八上姫は「木の俣」に我が子を挟んだのでしょう? 大国主にしても、最初の恋人に、なぜここまで悲惨な思いをさせちゃったんでし ょうね? 嫉妬深い須勢理姫に気を使ったというのなら、なぜその後も浮気を繰り返したの だか……。 神話が本当だとしたら、大国主命が「縁結びの神」とされることに、非常に疑問 を感じちゃいますよね(^^ゞ 木俣神は記紀中では、「木の俣に挟まれた」以外の事績は残されていません。 だからここ出雲で、「水の守護神」とされていると聞いて、少しだけホッとした のであります(#^.^#)