祭 神:國常立尊 (配祀)小知命 説 明:平成祭データから引用します。 「小村神社は用明天皇2年(586年)鎮座。北朝光明天皇3年には宮幣に預り祭祀されたという。 現在の社殿は東山天皇宝永2年(1705年)に造替造営され287年経過している。境内地3366坪93 あり祭神は国常立命で高岡郡下唯一の国史現在社で創立以来の由緒も明らかで太古の昔より日高村民総氏神と して崇敬されている。 従って日本最古の宝剣国宝金銅荘環頭太刀や国の重要文化財で奈良法隆寺と京都手向山神社と当社だけにある 木造菩薩面。後奈良院晨筆和歌短冊。蓬菜鏡。須恵器壷。銅矛や仁治元年の棟札貞和3年棟札(何れも高知県 下に有り最も古い棟札)36歌仙額、御神木牡丹杉等文化財も多数保存されている。 秋季大祭には頭家(とおや)なばれが引き続かれていて御輿を自動車に積んで村内当年頭屋の家迄御輿渡りを 行い宮に帰りて御旅所にて御神行御祇所祭りを行なう。」 境内案内板を転載します。 「小村神社と牡丹杉(村文化財指定 昭和三十六年) 人皇三十一代用明帝の二年、高岡の首(郡長のこと)と日下氏(当時この付近を支配していた人)が、先祖の 国常立命を祀って創建し、御霊に環頭の大刀を奉納したと伝えられる国史現在社で、元国の安上官幣の御社で あった。往古は土佐二の宮で、二の宮大神と称し、日下の総鎮守である。祭神は国常立命で、御神体は大刀で ある。御神体の環頭大刀は国宝に、木造の菩薩面二点は重要文化財に、いずれも一九五七年に指定された。 そのほかの社宝に南北朝時代の銅鏡二面、三十六歌仙額、小野道風の書等がある。 社殿の背後に樹齢一千年の『燈明杉』又は『牡丹杉』と称する老杉が鬱蒼と天を摩し荘厳さを感じさせている。 この杉の大木は下枝は杉葉であるが、中程よりは檜かハクの葉様で、稀れに見る珍種である。 伝説によると、宝永二年七月仁淀川大反乱の夜、また安政元年の大地震の前晩、日露役の時など、何か異変の ある時には杉の梢に大きな霊火が爛々と懸かったとのことで、里人は神木として崇拝してきたものである」 住 所:高知県高岡郡日高村下分1794 電話番号: ひとこと:小知命とはあまり聞かない名前ですが、越智国造のようですね。 そして、境内の案内板と併せて考えれば、日下氏である、と。 日本最古の宝剣国宝金銅荘環頭太刀が、御神体のようです。 小知命がこの地まで運び、太刀を御神体としてこの神社を創建したというストーリーのようですが、小知命の 墓所は今治市にあるようで、なぜ彼は、越智からここまで神太刀をもってきたのか。 越智って、いろいろ気になる場所です。 朝ドラ「らんまん」で、何度も登場した横倉山は越智町にあるんですけど、横倉山の地質は海底の珊瑚などが 多く含まれていたりして、いろいろ不思議だと、佐川地質館の学芸員さんがおっしゃってました。 四国は東西に三本、きれいに構造線が通っているのですが、その一本が横倉山を貫いていますし。 あと、奈良県の高取町は、高知の人がたくさん移住してきた土地ということで「越智」という苗字の方がとて も多いのだと聞きました。 高取といえば万葉の時代から薬の街なんですけど、その知識がどこからもたらされたのか……とかね。 大阪の日下に鎮座するのは石切劔箭神社ですしね。 日下氏はどうやら、刃物に関係が深いっぽい。 土佐の二の宮とされる神社です。