祭 神:素戔嗚命 説 明:境内案内板を転載します。 「素戔嗚命を祭神とします酒滴神社の縁起は、貞観年間(860〜)、国内で悪疫が 蔓延したとき、『われは素戔嗚命なり』という一童子のお告げで山へ登った村人 が、天然の霊窟から垂れ出る酒を発見しました。これを飲んだ人たちは、忽ちの うちに治ったので神まつりをし、岩山大明神として崇拝したことから始まったと いいます。そして長暦二年(1038)春、又もや悪疫が大流行しました。 時の帝、後朱雀天皇は甚く心を悩まされていましたところ、或る夜夢枕に仙人が あらわれて、この霊水を奨めました。 早速宮古に取り寄せ、病人たちに服用させたところ、さしものはやり疫いも治っ てしまいました。霊験あらたかな神をまつる社号を『酒滴神社と改めよ』と仰せ られ、神領を御寄進なさったと伝えています。この酒滴岩は神社裏山の頂上近く にあります。 応永二年(1395)、丸武貞国が寄進造立した立派な石鳥居が馬場先にあります。 県下最古の在銘鳥居で、県指定の重要文化財になっています。本社の随神門に掛 かっている算額は、この村の住人、近世和算の碩学、下垣内市左衛門が文化八年 (1811)に奉納した物の写しです。実物は収蔵されていて、三田市しての重要文 化財となっています。 門前通りはむかしから、丹波路の主要街道で、近世では藍新町宿場とて、賑わい をみせていたところです。裏に聳える虚空蔵山(592M)への道は、ハイキングコ ースになっていて、頂上からの眺望は、摂播磨を見渡せる絶景の地です。中腹に は、十三詣りで知られる日本三体随一の虚空蔵菩薩をおまつりしているお堂があ ります。」 住 所:兵庫県三田市藍本1057 電話番号: ひとこと:名前に惹かれて参拝しました(笑) 疫病除けということで、素戔嗚命が祀られているのでしょうが、童子の姿という のが、どうもしっくりきません。 本来は別の神様だったのじゃないかな〜と思えてならないのですが。 残念なのは、くだんの酒が、現在は枯れてしまっているらしいところ。 飲んでみたかった。 さて、藍本という地名が少し気になります。 藍染めは、藍の葉っぱだけではできません。 では何が必要かというと、酵母ですね。 つまり、藍染めには「発酵」が不可欠だということ。 アルコール発酵を起こす酵母は、糖を食べて二酸化炭素とアルコールを排出しま すが、藍染めに利用される酵母は、水素を発生させるそうなんです。 また、藍釜をかき回す作業は女性の仕事だったとか。 藍染に携わってきた人たちはどういった人たちなのでしょうか?なにがしか、薬 の知識を持っていないと難しい気もするのですが、どう思います? もし薬に関わっていた人たちが、藍染も行っていたのだとしたら、この地に、薬 酒の神社があるのも頷けます。 酒が垂れたというのは何かの比喩で、この地に住む人々が、それほどすごい薬を 持っていたということでしょう。 それがどういった人たちなのか、私はとても気になっています。