祭 神:比自岐神 説 明:境内看板によりますと、 「創立年代不詳 延喜式内社である。明治四十一年一村一社の 合祀令により旧比自岐村内に鎮座の三十三社を当神社に合祀。 大正十三年旧社格県社に昇格する。 主神の比自岐神については当時の豪族比自岐和気の祖神であ り比自岐和気は第十二代垂仁天皇の皇子圓日王に彼の息女を 嫁がせた事からも、如何に朝廷と関係が深かったかが伺える。」 とあります。 住 所:三重県上野市比自岐683 電話番号: ひとこと:この神社も、平成十年九月二十二日、奈良県を通り過ぎた、 に襲った、台風七号の被害で、鎮守の森が失われたのだそう です。 私が参拝したとき、丁度残った切り株を保存するための工事 中でした。 台風の前は鬱蒼たる森だったそうです。 さて、「比自岐和気」という豪族の名前ですが、なんだか、 不思議な響きの名前ですね。 「ひじきわけ」 そもそも、「ひじ」とは、泥土のことを表していたようです。 思文閣出版から出ている「神名の語源辞典」を見てみますと、 「比自は泥・粘土。岐は村。すなわち土器や埴輪等を造る粘土 の多い村である」 と説明されています。 「ひじ」という音を含む式内社をほかにも探してみましょう。 「比地神社」三重県上野市神戸317 「火地神社」三重県多気郡明和町斎宮2757−1 「比遅神社」兵庫県出石郡丹東町口藤字山姥547 などなど。 比地神社は、所謂「元伊勢」なようですね。祭神は、天照大 神です。 火地神社の祭神は、長白羽神。 古語拾遺に出てくる神様で、天照大神が岩戸に隠れたとき、 麻を植えて、青和幣を作った神となっています。 伊勢の麻続氏の祖である、と説明されています。 比遅神社の祭神は、多遲摩比泥神。 古事記に出てくる神様で、天之日矛の孫です。 また、常世国へ、不老不死の薬・非時香薬を採りに行った、 多遅麻毛理の祖父にあたる神様です。 こうやって見ると・・・。余計混乱しちゃいましたね(^^ゞ ただ、「天照大神に関連する神社」と「泥土」に関連しそう な祭神の神社であるようです。