祭 神:大国主命 須世理姫命 説 明:神功皇后の三韓征伐の門出に、播磨の湊に船を掛けられて、 麻生山より事始の箭を射たのだそうです。 その箭が落ちたのが、この生矢神社なのだとか。 戦に向かう前に祈願したのが、大国主命とその奥さん、須 世理姫命(素盞鳴尊の娘)であるというのが不思議な気が しますが、矢(箭)の落ちたところに神社ができ、その後 の信仰により、今の祭神となったのでしょう。 住 所:兵庫県姫路市総社本町190 電話番号:0792−24−1111 ひとこと:ところで、古事記によると、須世理姫命の方からプロポー ズしたことになっています。陰陽の理屈(?)から、男か ら声をかけないと、ヒルコが生まれるなんて言う日本神話 では珍しいパターンじゃないでしょうか。 しかも、この結婚に際して、大国主命は、義父素盞鳴尊か ら、3つの難題を出されます。一つ目は、蛇の部屋に寝る こと。二つ目は、百足と蜂の部屋に寝ること。この二つは 須世理姫命から渡された、ひれ(装飾具)を振ることによ り、毒虫達は近寄れず、難を逃れます。 ところが三つ目の難題は、鏑矢を大野に射て、この矢を拾 ってこさせます。しかも、拾ったとたんに、草原に火をつ けるんです。このお義父さん、殺る気です。 しかし、鼠が隠れるための穴を教えてくれます。曰く、 「うちはほらほら、うえはすぶすぶ」所謂、「鼠浄土」です ね。(おむすびころりんなどを思い出してください) 大国様の遣い神は、「大国鼠」ですが、こういうところか らご縁があったのかも知れません。 まぁ、そんなこんなでやっと大国主命と須世理姫命の結婚 が許されるのですが、この奥さん、情が激しいので、嫉妬 も激しかったようです。 大国主命は、奥さんも(正式に数えられるだけでも)6人 いますから。そりゃ、大変だったでしょうね。 素盞鳴尊の難題の方がかわいいもんだったというのは、容 易に想像がついちゃったりします。 ♪あさて、あさて、あさてさてさてさて、さては南京玉すだ れ、大国主と須世理を現代に移してみれば、どっかの夫婦 によく似たり・・・って気がしてきたので、この辺で追求 するのは、やめときましょう。 うちの大国主は、奥さん一筋ですけどね(確信)。