renai

大穴持神社

katsuragionamochi




  祭  神:大己貴命
  説  明:笠を伏せたような美しい形をした「唐笠山」にある神社で、
       山をご神体とした神社ではないかといわれています。
  住  所:奈良県御所市朝町宮山112
  電話番号:
  ひとこと:大己貴命の読みは、「おおなむち」。
       別名、大国主命・大物主命その他。
       大己貴を「大名持」「大穴持」と書くこともあるのですが、
       全て、大地主のような意味だなぁ・・・となんとなく思って
       いたのでした。
       が、「大物」と「大穴」は対だという意見を教えていただい
       て、ぱちくり。なるほど・・・。
       と思ったら、「穴」をたくさん持っているという意味だとい
       う意見も?!
       
       確かに、大己貴命は、何人もの奥様がいらっしゃり、一説に
       は、子供が181人もいらっしゃったとか。

       奥様の名前は、よく知られているところで、
       正妻の須世理姫。八上姫・多紀理姫・鳥取神・沼河姫・神屋
       楯姫など。

       須世理姫は、素盞鳴尊の娘で、大己貴命が兄達に憎まれて、
       和歌山の五十猛(素盞鳴尊の息子)のところに身を隠した後、
       根の国の素盞鳴尊のところに身を寄せた時に結婚します。 

       八上姫は、兄達に憎まれることになった原因の美女。
       稲羽(いなば、因幡の白兎の話はこの姫に求婚に行く途中の
       出来事なのです)の国の姫だったのでしょう。兄達の求婚を
       退けて、大己貴命の求婚を受けます。子供は木股神。

       多紀理姫は、宗像三神のうちの一柱。こちらも素盞鳴尊の娘
       なのですが、神話では交合の末の子供ではなく、天照大神と
       の誓約時に化生した神様で、水の神様です。子供は高彦根命・
       下照姫命。

       女鳥耳は、鳥取神の娘で、鳥取の国の姫でしょうか?鳥鳴海
       神を生んでいます。

       沼河姫は、越の姫となっていて、建御名方神を生まれていま
       す。

       そして、神屋楯姫は出自はわかりませんが(宗像三神の一柱・
       田寸津姫という説も)、事代主命を生んでおられます。

       さて、このあたり・葛城山の麓一帯は、古代から、葛城氏の
       支配下にあったと言われています。

       神社の祭神を見てみると、大己貴命、高彦根命、下照姫命・
       事代主命・・・。血のつながりがある神様ですね。
       大己貴一族は、葛城氏に深い関係のある神々だったのでしょ
       うか。

       奈良盆地は、日本で一番大きな盆地なのだそうです。
       つまり、古代の日本で、一番安定していた土地なのではない
       かと言うことです。

       そこに大己貴命は、一大ハレム(?)を作ったんですね?

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