祭 神:天之忍穂耳命 大山祗命 木花佐久夜比女命 久々能智命 苔虫命 草野比女命 説 明:大山祗命・久々能智命・草野比女命は伊邪那岐命・伊邪那美 命の子供で、植物が伸びていく姿を表した神名なのだそうで す、木花佐久夜比女命は、大山祗命の娘神で、桜の花の神様 といわれています。 天之忍穂耳命は、天照大神の息子神。しかも、長男です。 それで、「苔虫神」ですが、この神様は、「磐長姫」のこと のようです。 伊勢神宮の摂社である「朝熊神社」のご祭神は、大山祗命・ 磐長姫命・木花佐久夜比女命の三柱が祀られており、姉神は、 「苔虫神」。妹神は、「桜大刀自神」という名前で祀られてい るのだそうです。 「磐に苔が生す」から、「苔虫神」なのでしょうか? それとも、苔や虫みたいに・・・(ToT)だー。 住 所:奈良県吉野町吉野山 電話番号: ひとこと:この神社は、「舞」に関係の深い神社です。 ひとつは、吉野に兵を挙げた天武天皇が、この神前で、琴を 奏上していると、裏山から天女が舞い降りてきて、五節の舞 により、吉兆を示したのだそうです。また、この裏山を袖振 山と云います。天女が袖を翻しながら踊る姿が目に浮かびま すね。 そして、もっと有名なのが、「静御前」の舞です。 義経と分かれた静御前は、頼朝・政子の前に引き出され、舞 を踊るよう、命じられます。 静御前は、義経に少しでも、遠くへ逃げ延びてもらうため、 全身全霊を込めて、踊るのです。 「賤(しづ)やしづ、賤のおだまき繰り返し 昔を今に なす 由もがな・・・」と歌いながら。 この舞は、結局、頼朝の怒りに火をつけることになるのだそ うですが・・・。 観客は全て自分の敵であるという状況で、「昔を今に・・・」 という、敵の大将を怒らせるに違いない歌を凛然と歌う、静 御前は、美しいだけではなく、強い女性だったのでしょう。 静御前に恥ずかしくないほど、人を好きになったとしたら・ ・・この神社に参拝し、お加護をお願いしてみましょう。