祭 神:天照皇大神 高皇産霊神 和多都美豊玉姫命 説 明:頂いた栞には、 「創祀の年代は、平安時代初期と伝う。史実によれば貞観元年 (859年)従五位の下の神位を授けられ、延喜の制には小社 に列せられる。 明治六年、村社、同一五年郷社、同四十年府社に昇格、現在 は、社格廃止され、神社本庁に属する宗教法人水度神社と称 する。 旧地は、境内領東に往古鴻が巣を結んだ鴻ノ巣山の峯が続き にあたる大神宮山であったと伝えて、現在の地へは鎌倉時代 の文永五年(1268年)に旧地より遷し奉り、今日に及ぶ。 由来寺田郷の産土神として氏子の信奉篤く、近年近郷よりの 参詣者もその教を増す。 本殿は正面一間、側面二間の変化に富んだ流れ造り破風様式 (千鳥正面破風)で、簡素にして優美な建築である。社殿棟札 その後桧皮葺替えの修理を重ね、今日に至る。現在は重要文 化財に指定されている」 とあります。 住 所:京都府城陽市寺田水度坂 電話番号: ひとこと:社名を見るに、「水を咳きとめる」役割のある神社だったの でしょうか? さて、興味深いのは、「和多都美豊玉姫命」というご祭神の お名前です。 「わだつみ」「とよたまひめ」でしょうね。 わだつみといえば、海神・オオワタツミの神を思い出します。 古事記では、大綿津見神は、伊邪那岐・伊邪那美の第八子。 山幸彦こと火明命の奥さんである豊玉姫は、海神の娘。 私、この「海神」を「かいじん」と読んでたのですが、「わ たつみ」と読むんだそうですたはは。 つまり、和多都美豊玉姫命というお名前は、海神の娘。豊玉 姫、という意味にでもなるのでしょう。 長崎県にある和多都美神社のご祭神は、彦火々出見尊と豊玉 姫命。 和多都美神社に祀られている、豊玉姫という意味かも知れま せん。 しかし、それならば、なぜ、豊玉姫だけをこの神社にお迎え したのでしょうね? 豊玉姫の正体は、八尋の鰐だったと言います。 八尋と一言でいいますが、どれだけの長さでしょう? 「大辞林」には、「非常に長いこと」という意味がつけられて います。 つまり、無茶苦茶長い鰐・・・。 その姿を少し想像してみてください。 そう、龍じゃないでしょうか。 そうしますとですね。 水に関係ある神社だから、龍というのも頷けます。 ただ・・・。こんなことも言われます。 ご祭神は、天照皇大神じゃなくて、天照御魂神だ。 天照御魂神は、火明神と呼ばれることもあります。 火明神ってのは、彦火々出見尊の別名ですからね。 ちゃんと夫婦そろって、お祀りされてることになります。 夫婦は一緒が一番。・・・。多分。