renai

長洲貴布禰神社

nagasukibune




  祭  神:高おかみ神 闇おかみ神
  説  明:この神社は、長洲御厨(京都鴨社の社領)と深い関係のある
       貴布禰神社(貴船社)の分社です。
       現在西本町にある貴布禰神社の元宮と考えられています。
       この社は長洲の集落がある微高地に建てられており、近くの
       長洲石ノ戸包含層(標高0.2m)から土師質土器・須恵器・
       土錘など平安時代から鎌倉時代の遺物が発見されています。
  住  所:兵庫県尼崎市長洲本町3丁目
  電話番号:
  ひとこと:貴船神社は全国で、500社あるのだそうですが、そのうち
       の一つです。

       さて、貴船神社は古代から、いろんな伝説を生んできた神社
       なのですが、その中の一つを紹介しましょう。

       平安時代中期の情熱的女流歌人和泉式部は、多くの男性と浮
       き名を流したことで有名です。
       夫は、大江山酒呑童子退治の四天王のひとりで、藤原保昌。

       夫との間がうまく行かなくなった和泉式部は、貴船神社に参
       拝し、その清い水の上を飛ぶ蛍を見て、

      「ものおもえは 沢の螢もわが身より 
                    あくがれいづる 玉かとぞ見る」

       と詠むのです。

       すると、神社の奥から、男性の声で、

      「おくやまに たぎりて落つる滝つ瀬の 
          玉ちるばかり物なおもいそ そのしるしありけるとぞ」

       と返歌があったと言います。

       これは、「古今著聞集」などに載せられているお話なようで、
       美しいストーリーですね。

       が、後世の「沙石集」という仏教説話集では、ちょっとおも
       しろいのです。

          和泉式部は貴船神社に参り、巫女に「敬愛の祭り」を行わせ
       ます。

       その祭りというのは、貴船神社の拝殿で老巫女が赤い幣などを
       立てめぐらし、いろいろな作法をしたあとで鼓を打ち、着物の
       裾をまくって陰部を露出させてそこを叩くという、祭りなのだ
       そうで・・・。
       久本雅美?(^^ゞ

       この後、老巫女は和泉式部に同じようにしなさい、というんで
       す。ひゃ〜。
       和泉式部は、さすがに、貴族の女性ですから、

      「ちはやふる 神の見るめもはずかしや 
                       身を思とて身をやすつべき」

       と拒むんですね。だめぢゃん。

       ところが、なぜか、夫の藤原保昌が、この様子を神社の木陰で
       見ているんです。
       そして、和泉式部の拒否を、「かわいい」と思い、和泉式部を
       伴って帰り夫婦円満になったんだそうです。

       ハッピーエンドなんだけど、現代なら、恥ずかしくても、作法
       を真似る女性のほうが「かわいい」ですよね?

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