renai

大倉姫神社

okurahime




  祭  神:大倉比賣命
  説  明:山の中にひっそりと祀られている神社で、大倉比賣命がどの
       ような神様であるかを推定する資料は、ここにはありません。

       が、同じく大倉姫命を主祭神とする神社に、「川上鹿塩神社」
       があります。
       この神社は、大倉姫を真中に、左殿に大国主命、右殿に、味
       鋤高日子根命を祀られています。
  住  所:奈良県御所市
  電話番号:
  ひとこと:もちろん、断言はできませんが、川上鹿塩神社の祭神の顔ぶ
       れを眺めて、「大倉姫」を考えると、『その人の別名は、
      「下照姫」とおっしゃるのではありませんか?』と尋ねたくな
       ります。

       もしも、そうだとしたら、左を父親・右を兄に守られた、歌
       姫の姿が見えてきます。

       下照姫の父は、誰もが知る、出雲(葦原中国)の国造りの神・
       大国主命。
       そして兄は、河内の国造りの神・味鋤高日子根命です。

       そんな偉大な父と兄を持った姫は、古事記によると、高天原か
       らの使者、天稚彦と婚姻を結びます。

       問題は、天稚彦は、出雲の国へ友好を結びにきたわけではな
       く、国譲りを迫りにきた使者であったということです。

       つまり、高天原から見れば、稚彦は、裏切り者。殺されてし
       まいます。

       つまり、天稚彦が亡くなったのは、出雲においてであり、葬
       式も、出雲において行われたでありましょう。

       なのに。
       なのに、なぜか、葬儀に現れた、下照姫の兄、味鋤高日子根
       を見た親族は、「天稚彦が行きかえった」と勘違いしちゃう
       んです。

       彼が、自分の兄・味鋤高日子根命であることを見ぬいたのは、
       下照姫だけ・・・。

       自分の国の王子の顔を見忘れるくらい、天稚彦の印象は強か
       ったのでしょうか?

       下照姫の親族ということは、味鋤高日子根命の親族でもある
       はずなのだけれども・・・。

       天稚彦はその親族までも自分に惹きつけることができるほど
       魅力的な人間だったのでしょうか?

       下照姫は、夫の葬儀で泣きながら歌を歌い、皆が、夫である
       と勘違いしたのは、兄・味鋤高日子根命であることを知らせ
       るのです・・・。  

       さてさて、美女・歌・兄(とそっくりな男)との恋。
       とくれば、下照姫より有名な神様がおられますね。
      「衣通姫」ですね。彼女は、兄・木梨軽王子との恋や、その美
       しさ・歌の上手さにおいて伝説的人物ですが・・・。

       何か関係があるのでしょうか?

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