a=カ 青丹とは緑青(ろくしょう)のことで、顔料として重宝されて いたものだそうです。 青丹の産地として名高かった、奈良を賞賛した枕詞と言える でしょう。 b=キ 御食つ国とは、天皇の食料を献上する国のこと。 志摩は海の幸が豊富だったので、伊勢海老や鮑などを天皇に 献上してたんでしょうねぇ。ちぇ。いいな。 c=エ これは、もう説明いらんでしょう。 伊勢といえば伊勢神宮。神風も吹くでしょう。 d=イ さて、これが問題です。なぜ、霰降るが、鹿島の枕詞かと言 いますと、まぁいろいろな説があるようですが、一番よく言 われるのは、「霰がふるとかしましい(姦しい)」 「かしましい」→「かしましぃ」→「かしまιぃ」→「かしま ・・」→「かしま」→「・・・・・鹿島!!」ばんざ〜い! っていう、単なる語呂合わせですね。 でも、私はこういうの好きです。わはは。 e=コ 水篶・みすずとは笹竹の一種なようで、古代、信濃に群生し ていたからだ、とか。 そのまんまなんですが、金子みすゞという童謡作家のペンネ ームは、故郷信濃の枕詞「みすずかる」から取られたのだと そうで、ちょっと面白いですね。 f=オ まだ、大坂が、難波津(潟)と言われていたころ、生駒山頂か ら海を眺めるとキラキラと光って見えたからだとか。 今の大阪湾では、「照る」とは言われなかったでしょうね。 「鈍ひかる」くらいが関の山? g=ケ これはもう、有名ですよね。 「飛鳥」を「あすか」と読むのは、「明日香」の枕詞が「飛ぶ 鳥の」だからだ、ということまでご存知の方も多いでしょう。 しかし、なぜ、明日香の枕詞が「飛ぶ鳥の」なのか、と言う と、はっきりしません。 あたかも飛ぶ鳥のごとき流浪の旅を続けてきた渡来人が、古 代、初めてこの明日香の地に定住したからだ、とか。 明日香が栄えた、天武天皇・持統天皇の時代を、「白鳳時代」 「朱鳥時代」と呼び、共に、鳥に関係するからだ、とか。 よくわからないなりに、美しい枕詞ではありますよね。 h=ク えぇっと、これも難波ですね。 これは、単に、難波津には、古代葦が多く茂っていたからな んだそうで。・・・いやぁ、ひねりがないですね。はっはっは。 ひねりがないので、百人一首に収められている、伊勢と皇嘉門 院別当の歌でも記載しときましょう。 「難波潟 みじかき葦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや −伊勢−」 「難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ 身をつくしてや 恋わたるべき −皇嘉門院別当−」 i=ア これは、泊瀬が長い渓谷の中にあるからだそうです。 つまり、明日香と同じく、「長谷」を「はせ」と読むようにな ったのは、「長谷の」が、「泊瀬(はつせ)」の枕詞だったか らなんですね。 j=ウ 気になりますねぇ。 「金」が噴き出してたんでしょうか。 まさしく、黄金の国ではないですか。いやぁ、気になります。 ・・・が・・・。 吉備は「たたら製鉄」が盛んだった地域、つまり、「真金」で なくて、「真鉄」やん!!!!! がっかり。 皆さんは、何問正解しましたか?