祭 神:木花佐久耶姫命 説 明:境内の案内板を転記します。 「当社は、秀麗なる介良富士の麓に鎮座し主神佐久耶姫は絶世の美女神で不二 の名にちなんでいる。霊峰富士山(静岡県)の本宮、浅間神社より年代はわ からねど、勧請された神社で御祭神も同一なり、全国に約千数百社ある。三 代実録や延喜式名帳に所載の神社で土佐の国、延喜式内二十一社の一つなり。 近古、長宗我部氏も尊信厚く神領田五十余ケを寄進される。また藩主山内家 祈願所八社の一つにして貞観八年六月に、神位従五位下より従五位上と歴史 に歴然たり。 万葉集古義の鹿持雅澄も歌を奉納す。 「まいのぼるこの朝峯の皇神に手向ける麻と散る桜かも」 また南路志を書いた、武藤平道も歌を奉納す。 「のどかなる御世のしるしと、廣前にはなのしふゆふ掛けてくるかも」 安産、酒造、農耕、養蚕、山火鎮護等、天孫爾爾伎之命と結婚し一夜を供に した木花佐久耶姫は妊娠し臨月を迎えたことを爾爾伎之命に次げると、『一 夜で身重になるとは考えられない。きっと国津神の子であろう』と言われ、 戸窓の無い無戸室殿を建て産屋を造り壁土で隙間を塗り潰して、出産の時に 産屋に火をつけて燃え盛る火のさ中で三子を無事生んだ。火照命(海幸彦)、 火須勢理命、火遠理命(山幸彦)なり。 その事を父親大山祇神が聞き喜び天甜酒を造りお祝いをする。佐久耶姫も酒 造りが好きで、父が酒解神である故、佐久耶姫は酒解子神といふ。」 住 所:高知県高知市介良 電話番号: ひとこと:不思議な雰囲気の神社でした。 参拝したとき、ちょうどご祈祷の最中だったんですが、太鼓を叩きながらの 祝詞奏上だったんです。 「高天原に神留まり坐す(ドンツクドンツク) すめらみ親神漏岐神漏美の命 以て八百万神等を(ドンドンツクツク) 神集へに集へ給ひ(ドンドンドン!)」 てな感じで。 後もう一つ、注目したのは、境内に「霊安堂」があったことでした。 ということは多分、神式のお葬式も、それなりの頻度で斎行されてるんでし ょうね。 一般的に、神はケガレを嫌うと言われます。 月経中の女性や、親戚に死者が出た場合、神に近寄ってはならぬと。 でも、女は昔から、月ごとに子宮内膜と血を排出してきたし、人は生まれ、 死んできました。 自然な流れなのです。 それを嫌うのかなぁと思ってたんですね。 この神社は懐が深いなぁと。 なんとなく、好感を持ってしまいましたよ(#^.^#)