祭 神:深淵水夜禮花命 説 明:境内案内板を引用します。 「延喜式内社。 祭神は、深淵水夜禮花命。 水神として元原部島にあり、十善寺を経て明治二十五年現在地に遷宮、深淵郷の総鎮守で明治 十二年県社に昇格した。 従五位上」 住 所:高知県香南市野市町西野 電話番号: ひとこと:深淵水夜禮花命ってあまり聞かない女神じゃないでしょうか。 登場するのは、古事記の須佐之男命の系譜のみで、事績がなく、名前から、多分水神だろうと 考えられているくらいです。 須佐之男命と櫛名田比売の子が八島士奴美神。 八島士奴美神と木花知流比売の子が布波能母遅久奴須奴神。 布波能母遅久奴須奴神と日河比売の子が深淵之水夜礼花神。 というわけです。 さらに、深淵之水夜礼花神は天之都度閇知泥神と結婚して、淤美豆奴神。 淤美豆奴神と布帝耳神の子が冬衣神。 冬衣神と刺国若比売の子が大国主神。 つまり、須佐之男命から大国主神へ続く系譜の中にいる神なので重要だとは思う。 思うけど、何をしたのかわからないというわけです。 木花知流比売は大山津見神の娘だとありますから、木花開耶姫と姉妹でしょうね。 「木の花が開く」と「木の花が散る」で対比されているのも意味ありげだし。 いろいろ気になる神様ですが……。 ここ高知のほか、静岡と三重、兵庫などに祀られているようで、どんな氏族が信仰した神なのか。 静岡といえば、富士山ですけど、富士山の女神が木花開耶姫になったのは江戸時代ですしね。 ただ、四国には独特の水の女神信仰があるんじゃないかって気はします。