祭 神:木華佐久耶比咩命 説 明:境内案内板を引用します 「当社は本国総社神名帳に神階従四位下木華佐久耶比咩明神と記載され、備前国式外百二八社のうちの一つで、御 鎮座この方、千四・五百年を経ている古社であります。 また中世より明治に至るまで福南山妙現宮と称せられ、熊野五流一山の修験道場として栄え、近世においては、 備前池田藩累代の御祈願所として崇敬されました。 木華佐久耶比咩命は大山祇命の御子にて天照大神の御孫瓊瓊杵尊の御妃となられ、桜の花の如く御心身ともに麗 しく日本国最古の国母の女神であります」 福南山奥宮登山口の案内板を引用します。 「福南山は一名福慈岳(富士に通ずる)と祥氏、古来神社は山頂にありましたが、昭和二十三年火災にあい山麓に 遷座されました。山頂境内より土師部土器や祝部土器などの弥生式 土器が出土し、井戸もあって、 古来より祭祀が執り行われたことを物語っております。 海抜二九〇米ほどでありますが、山頂からは瀬戸大橋を箱庭のごとく一望の下に見渡せ、その向こうには四国の 五色台や讃岐富士を見ることが出来ます。 また、山には十二天狗様が居られるという言い伝えがあり、月替わりで神さまをお護りされているといわれてい ます。 山頂まで徒歩で二十五分~三十分」 住 所:岡山県倉敷市福江1671‐4 電話番号: ひとこと:式外社とは、延喜式神名帳が編纂された当時には、すでに鎮座していたのに、なぜか記載されていない神社を指 します。 つまり、朝廷側から見ると「神社とは認められん神社」ってこと。 反体制側の神社だった可能性が高いと思われるわけです。 それが備前には128社もあるってのが面白い。 どうやら、備前国総社宮の宮司武部聡明氏が、現在伝わっている備前国神名帳(総社本・総社異本・西大寺本・ 廣谷本・山本氏本・大瀧本・一宮左楽頭本・金剛寺本)をもとに造ったのが、『備前国神名帳』のようですね。 この神社の御祭神は、木華佐久耶比咩ですが、笠岡市には、同じ九州出身の皇后神とされる興世明神を祀る、神 島神社が鎮座しています。 古代、九州とこの地には、深い交流があったのかもしれませんね。 また、山頂まで30分は30分ですが、足場がすごく悪いです。 落ち葉がいっぱいで急坂なので、登山靴を履いていく方が無難かも。