祭 神:八上姫命 説 明:境内案内板を転記します。 「由緒『延喜式神名帳』に『八上郡賣沼神社』とある神社でありまして、中世 より『西日天王』といっておりましたが、元禄年間よりもとの賣沼神社とい う名にかはりました。御祭神は『八上姫神』でありまして、御祭日は十月一 日を大祭としております。『古事記』の伝えるところによると、出雲国の大 国主神は八上姫神をオキサキになさろうとしてこの因幡国にお出になりまし た。途中で白兎の仲介で八上姫神と首尾よくご結婚になりました。この神話 伝説は漂着した外地の舟人たちが千代川をさかのぼって、まずこの曳田郷を ひらいたことに間違はありません。対岸山麓の前方後円墳を神跡とするのも 決して單なることとは云えないようであります。」 住 所:鳥取県鳥取市河原町曳田169 電話番号: ひとこと:太古、この地は翡翠を産出したのだとか。 大国主は越の沼河姫にも懸想してますよね。 越も翡翠の産地ですし、福井のあたりでは瑪瑙も採れるはず。 よっぽど貴石が好きなんでしょうか??? 美貌の八上姫は、八十神を退けて大国主命を選びますが、結局正妻の須勢理 姫の威光に負けて、生まれたばかりの木俣神を木の股に挟み、夫の顔を見る ことなく去ることになってしまいます。 それを考えると、この女神は悲しい女神なのかもしれませんが……。 ただ、朝早かったせいか、このお社はとても清らかな雰囲気に満ちていて、 恨みや悲しみとは縁のない、清々しいお社だと感じました。