祭 神:木花佐久夜姫命 説 明:境内案内板から転載します。 「延暦三年四月、この野蔵山麓の御社殿は、日本全土を桜の花で彩られた御祭神木花佐久夜姫命を遷 祀申し上げたことが、当神社の創めであると、社記に記されている。 爾来朝野の崇敬篤く、文徳天皇に仁寿元年正六位の神階を授け給う。 文禄十七年卜部家よりは正一位の神宣を受け給わっている。 文和三年宋版大般若経六百巻(県指定文化財)を安置し、永徳元年延暦寺より、釈迦十六善神画像 (市指定文化財)が寄進され、寛永九年領主稲垣摂津守は、再度神領を寄進し、明和六年領家廣幡大 納言は社伝修造石灯籠を寄進、その他の奉寶を捧げられるなど、歴代領主を始め、近郷の篤尊崇が 寄せられて来た。 御神徳は殖産五穀豊穣、子孫繁栄の広きに亘り、古習牛王祝の神事は有名である。 また、この地は悠紀の地にしばしば選定され、藤原俊成は、 松が枝に枝さしかはし櫻山 花も千歳に春や匂はむ と神鎮まります鎮守の山を護っている」 住 所:滋賀県野洲市南桜1 電話番号: ひとこと:本殿の右にある摂社は、御氣長足姫命、左は興田別命を祀るとあります。 御氣長足姫命は息長足姫、つまり神功皇后のこと。 興田別命は誉田別、応神天皇ですね。 木花開耶姫と八幡神の取り合わせはちょっと珍しいかも。。 牛王祝も気になりますね? 詳細はわからないのですが、12月の第四日曜日に行われる神事で、米かちの神事が正式名称のよう です。 レファレンス共同データベースには、 「『近江の祭礼』によりますと、祭礼日は「十二月最後の日曜日から一月五日まで」で、概要は「御神 ともいう。野蔵(のくら)神社氏子の相続披露と子孫繁栄の儀式で、当人にとって一生一代の盛儀。 起源は室町以前。不浄を避けて社参を続け、精進潔斎の一年を送った当家は、一月五日早朝に行列を 組んで、「御祝い唄」もにぎにぎしく社参する。神前で氏子ともども氏神の宝印を額に頂き、神の加 護と弥栄を祈る。この時奉納される御供(荷口)と呼ばれるあずき餅は、子宝を授かるという言い伝 えがある。」とあります。