祭 神:玉依姫命 説 明:案内板から転載します。 「玉依姫命は海よりこの地におあがりになり、姉神豊玉姫命より託された鵜茅葺不合命をご養育、 後に命と結婚されて初代天皇神武天皇をお産みになられました。 ご祭神が私達の生活全般をお守りくださるのはもちろんですが、わけても安産・子育てのお働 きに象徴される女性の守護神として、また『龍宮』の意味する豊かさや喜びをもたらし、男女 をはじめ人のご縁を結ぶ神として古くより信仰されています。 ご由緒 創始は古く詳らかではありませんが、延喜式の名神大社、また上総国一ノ宮として平安時代に はすでに日本の中でも重きをおくべき神社とされていました。明治四年には国幣中社に列して います。 昭和二十三年に当時皇太子であられました今上陛下がご参拝、同二十八年には昭和天皇より幣 饌料を賜りました。 また千葉平氏上総権介平朝臣広常をはじめ、源頼朝の妻の北条政子懐妊に際して安産祈願の奉 幣、徳川家康が神田十五石を寄進するなど武門の崇敬も多く厚いものでした。 ご例祭 九月十三日 ご例祭と神幸祭 大同二(803)年に始まったと伝えられる、当地方で最も古い浜降神事です。『上総の裸祭』と いわれ、ご祭神由縁の釣が崎海岸に十二柱の神々が集われる壮大な祭儀です。裸の男達が神輿 を奉じて九十九里浜を疾走します。」 住 所:千葉県長生郡一宮町一宮3048 電話番号: ひとこと:玉依姫という名は、神がかりの巫女を思わせます。 忌部氏の史書である『古語拾遺』にのみ、豊玉姫の出産において、蟹を掃いたことが書かれて いることを考えても、豊玉姫や龍宮は、忌部氏と関係が深いんじゃないかと思うんですよ。 とすれば豊玉姫の妹であり、豊玉姫の息子を養育して妻となった玉依姫も忌部氏と関係が深い のではないか。 であれば、このあたりまでは忌部氏が開拓した地なんだろうなぁと……。 朝から巫女さんたちが境内を掃き清めていて、なんだかすがすがしい神社でした。