renai

椿大神社

tsubakidaijingu




  祭  神:猿田毘古命
       相殿:瓊々杵尊 栲幡千々姫尊
       配祀:天之鈿女命 木花咲耶姫命
  説  明:ご由緒書を転載します。
      「伊勢国鈴鹿山系の中央麓に鎮座する椿大神社は、往古時代、只今の神社の背後に
       そそり立つ高山入道嶽、短山椿ケ嶽を天然のやしろとして、(神代の神跡いわく
       ら現在)高山生活を営まれたクニツカミ猿田彦大神を主神とし、相殿に皇孫瓊々
       杵尊、栲幡千々姫命を祀り、配祀に天之宇受女命・木花咲耶姫命を祀る。神話に
       伝わる天孫「瓊々杵尊」降臨の際、猿田彦大神、北伊勢道別の里なる地祗本陣を
       旅立ち給ひて天の八衢に「道別の大神」として出迎え、風ぼう雄大、超絶した神
       威を以って恙なく天孫を高千穂の峯に御先導申し上げた事で肇国の礎を成したこ
       の大神を、後に人皇第十一代垂仁天皇の二十七年秋(西暦紀元前三年)倭姫命の
       御神託により、磯津(鈴鹿川)の川上、高山短山の麓、土公神陵の前方御船磐座
       辺りに、「道別大神の社」として社殿を造営し奉斎された日本最古の神社であり
       ます。
       仁徳天皇の御代、御霊夢により「椿」の字をもって社名とされ現在に及び、昭和
       の始め内務省神社局の調査により、全国二千余社の猿田彦大神をまつる本宮であ
       ることが明らかとなり、「地祗猿田彦大本宮」と尊称されております。」 
  住  所:三重県鈴鹿市山本町1871
  電話番号:059‐371‐1515
  ひとこと:境内別宮に「椿岸神社」があり、こちらには天之鈿女命が祀られています。
       こちらの境内案内板によると、
      「当社の主祭神天之鈿女命は天岩戸開きの神話の中で御活躍された神様として知ら
       れ、天孫(天照大神の御孫)瓊々杵尊が日本国土に天降り給う時供奉し、天孫一
       考を天之八衝に出迎えた時、地祇猿田彦大神(椿大神社の主祭神)と共に日向の
       高千穂峰に導き、我が国開国の基を築かれた神様であります。
       その後、猿田彦大神と夫婦の契りを結ばれ、相共に此の伊勢国、鈴鹿椿ケ峰高山
       短山の霊地の里にお帰りになり、猿田彦大神の妻神、椿岸大明神として鎮祭され、
       今日に至っております。鎮魂の神、芸道の祖神として其の霊働は脈々と輝き、芸
       能を始め茶道、華道、書道と凡る技招ぎの向上、また縁結び、夫婦円満の御守導、
       霊験あらたかで古来より信仰されております。
       当社に伝わる『椿岸神社縁起』によれば、この別宮を猿田彦大神を祀る本社『上
       椿社』に対し『下椿社』と称し、垂仁天皇の御代二十七年本社御創建と共に奉斎
       された延喜式内の古社であります。
       秋の例大祭には本社より神輿(猿田彦大神)の渡御(神幸祭)があり、鈿女本宮
       に御旅をされ、翌日には還御(還幸祭)が行われます。
       当社には聖武天皇勅願による日本最古の獅子神御祈祷神事(獅子舞)が伝承され、
       神面は猿田彦大神、獅子頭は天之鈿女命の化身として、三年に一度各地を巡舞し、
       奈良朝以来千三百年の伝統を今に伝えております。この神事は地元氏子神役によ
       り神勅奉仕いたしております。(県無形文化財)
       室町時代謡曲『鈿女』が当社に伝わり、演能されておりましたが中絶、後四百年
       ぶりに金剛流宗家によって神事能『鈿能』として復曲され、毎年春の例大祭に演
       能されます
       伊勢国一之宮椿大神社
       神世相伝山本神主記」
       
       獅子頭が天之鈿女の化身だなんて、面白いと思いませんか?
       
       神職さんに伺ったところによれば、獅子舞の演技では天狗が獅子を従わせるシー
       ンが何度か描かれてるとか。
       
      「夫唱婦随ですねぇ」
       と感嘆すると、にっこり微笑んでおられました。
       
       古事記や日本書紀では、天鈿女神は「面勝神」と書かれています。
       大男でいかにも強面な猿田彦に対峙するために使わされるんですね。
       しかも、猿田彦に初めて会ったとき、彼女は胸をはだけており、さらにスカート
       をグッと押し下げ、性器を       丸出しにした姿でした。
       
       勝ち誇ったような笑みを浮かべる天鈿女に猿田彦は、
      「あなたはなぜそんな恰好をしてるんですか!!」
       とあわてています。
       
       夫唱婦随っていうより、お転婆妻に振り回される、気が優しくて力持ちの旦那っ
       て感じじゃありません(笑)??
       
       とても他人事とは思えないんですけど(^^ゞ
       
       多分、本来この神社には、記紀神話が語るのとはまったく違う夫婦の物語が伝
       わっていたのではないでしょうか。
       
       私は、その神話をこそ知りたいと思います。

home 神社のトップに戻ります back