祭 神:與止日女命 説 明:ご由緒書を引用します 「御祭神:與止日女命(神功皇后の御妹)、また豊玉姫命(竜宮城の乙姫様)とも伝えられている。 御神徳:海の神、川の神、水の神として信仰され、農業をはじめ諸産業、厄除開運、交通安全の 守護神。 由緒:欽明天皇二十五年(564)創祀され、延喜式内社で、のち肥前国一の宮と崇められ、弘 長元年(1261)正一位を授けられた。 朝廷の御崇敬あり、また、鎌倉幕府をはじめ、武門、領主、藩主の尊信を受けた。 明治四年県社に列す」 「河上神社 金精さん由来記 自然石又はこれに人工を施した男根、女陰の形を模したもので男性、女性の象徴を神として祭っ たのが古い昔からの日本の、特に僻地山村に多く見られるようである。 金精さまは本来性の神で、それが生産神となり所によっては邪悪の神を塞ぐ塞神としても祭られ た。形からみて初め、庶民の縁結びの神、性病平癒祈願の神、子宝の神として信仰があった。 その昔、神功皇后三韓征伐駐の折り、当地におとどまりになされし妹君の与止日女様が、子宝に 恵まれぬために、ひそかに館の一隅にあった、男根の自然石に肌をふれて子宝を願ったところ、 色あくまで白く、きめこまやかにして、玉の如き子供が授かったという。 以来金精さんとして河上神社の一隅に安置してありましたが、今度皆様の要望により一般に公開 いたします」 住 所:佐賀県佐賀市大和町川上1-1 電話番号: ひとこと:広島にも、「神功皇后の妹君」である淀姫が、神功皇后を見送ったとされる淀媛神社があります。 三韓に船出するなら、広島より佐賀の方が信憑性があるかなぁ……。 瀬戸内海って波の動きが複雑で、航海は難しかったって言いますもんね。 ただ、瀬戸内海の島といえば、推古天皇の時代、「白班のある病人」を置いていこうとした場所 でもあります。 神功皇后とハンセン病・婦人病は何かと縁があるように感じるんですよ。 この神社にあるのは金精様で、やはり「性病平癒の信仰」があった、と。 この神社は川に面していますから、船で到着する客人もいたでしょう。 とすれば多分、遊女もいたはず。 どうにもこうにも、神功皇后や「よどひめ」には、遊女の面影を感じてしまうのです。