祭 神:素盞鳴命 足仲彦命 神功皇后 応神天皇 説 明:「はぁ〜い、皆さん、八幡神社の祭神は、誰ですか?」 「はい!応神天皇でっす」 そう、普通はそうなんです。たまに(関東では結構多いパタ ーンだと聞きますが)源氏のどなたかが祭神になっているこ とがあります(八幡大神は源氏の氏神様なので)が、素盞鳴 命が主祭神になっているのはここが始めてです。 素盞鳴命は、通常、八坂神社もしくは、八王子神社の主祭神 ですから、混じっちゃった?? でもね、もう一つ、観点を変えると、ちょっと不思議なんで す。 素盞鳴命は、高天原にいる時と、出雲に行った時では、同一 人物とは思えないほどの性格の違いがある・・・ってのは、 いろんな方が感じると思います。 高天原の素盞鳴命=単なる乱暴者。 出雲の素盞鳴命=英雄! 後に違う神様を同一神としたからじゃあないかって言われて います。 そして、足仲彦命は、どんな神様かと言うと、出雲で素盞鳴 命が命を助け、嫁に迎えた櫛稲田媛命のお父さんなんです。 つまり、出雲の英雄とお義父さん。大和の英雄とお母さんが 2対で祀られてるんですね〜。 行って見れば、エリザベス女王と、ルイ14世を一緒に祀っ てるみたいなもんです。 あ〜〜、例えがよくないですか? 野村監督と長島監督を一緒に祀ってるようなもんです。これ なら、分かりますね。(あ、無意識に野村監督を先に書いち ゃった。別に阪神ファンじゃないんだけど、巨人よりは好き っていうか、大阪の人間だから・・・っていうか) 神功皇后と応神天皇が祀られていて、そこに素盞鳴命が単独 で入るなら、途中で合祀されたのかな?って思うところです が、双方とも2名ずつ(しかも足仲彦命はそれほどメジャー な神様でわない)採用しているところに謎を感じます。 古来、この辺りが、出雲対大和の戦の最前線だったとか。 いろいろ考えてしまいますね。 住 所:大阪府河内長野市喜多町305 電話番号:0721−62−3908 ひとこと:祭神は謎が多いですが、「烏帽子形」っていうネーミングには 心惹かれるものがありますね。神社の形が烏帽子(えぼし)の 形だとか、烏帽子が山ほど奉納されてるとか・・・。ってわく わくしてみたら、単に、烏帽子形山中腹にあるからなのでした。 そこで、一旦がっかりしたのですが、この辺りに、所謂河内七 城の一つである、烏帽子形城というお城があったのだそうです。 楠小二郎が、このお城に拠っており、楠公手植えと伝えられる 「楠公武威の松」なんてのがあったりします。 どちらにしても、武勲の霊験あらたかな神社だと言えるでしょ う。