祭 神:事代主命 八王子神 説 明:大国主命の御子・事代主命併八王子神を祀る。 と書いてあります。 この文章だと、大国主命の八王子を祀られている、と取れる のですが、あとの7柱はどなたでしょう? 創建は、定かではないけれども、8世紀ごろではないか、と 書かれています。 住 所:大阪府和泉市福瀬町 電話番号: ひとこと:さて、この神社の「戎さん」は、蛭子命ではなく、事代主命 になっています。 「戎さん」は、「夷」「蛭子」「恵比寿」「恵比須」などと書 き、「胡」という字もあてられています。 つまり、「恵比須」「恵比寿」などの字で書いたときのえび すさんは、確かに福をもたらす神様というイメージですが、 「胡」「夷」という、野蛮で強い民族のことも、えびすと呼ぶ のですね。あ、そう言えば、「毛人」という字もありました ね。 「蛭子」さんは、どちらかというとその中では、異質な存在で、 伊邪那岐命・伊邪那美命が国を造ったときに、始めにできた、 失敗の子供なのです。だから、葦の船に乗せられて、流され てしまいます。記紀では、この「蛭子」を「えびす」と訓じ ているのですが、この「蛭子」さんは、西宮に漂着し、鎮座 します。ですから、今でも、「西宮戎」は、有名ですね。 漂着物を、「えびすさん」と呼んで大事にする風習がある地 域がありますが、それは、この伝承からきているのでしょう。 だいたいが、「えびす」という言葉は異邦人を指す言葉なの だそうです。 さて、それでは、なぜ?大国主命の息子たる、事代主命が、 えびすさんと同一視されるのでしょう? それは、事代主命が釣り好きだったためだと言われます。 しかし、その説は、「えびすさん」の姿が、鯛と釣り竿を、 持っている姿に固定されてからのことということになってし まいます。 そうではなく、事代主命、大国主命は、高天原の神々から、 見たときに、「夷」だったのではないでしょうか? そういえば、「大黒」さんは、大国主命と同一視されていま すね。親子で、人気の福の神とは、豪気ですね。